Categories: 電装系

たまには車に負荷を与えて全開走行する必要性がある

基本的に大半のユーザーは8割程度がAT車に乗ってます。さらには、ミッションやCVTの性能が上がってきて、エンジン回転数なんか4000回転くらいまでしか使っていない人が増えてきてます。

街乗りであれば特にアクセルを強く踏み込む必要性ない。エンジン回転をあげれば燃費も悪くなる・・・。そんな風に思ってる人も多いのでは?

しかーし、たまにはエンジンに負荷を与えて回転数をあげるということもものすごく大切なんです。

まずはこちらをご覧ください。

これはスロットルバルブです。

スロットルバルブであっても電子制御スロットルです。昔の車にはアクセルとスロットルがアクセルワイヤーで繋がっていました。

電子制御スロットルはアクセルペダルがただのスイッチになっています。その踏み込み量を可変抵抗で計測しながらECUが電子制御スロットルを開閉させている仕組み。

なので基本的に電子制御スロットルというのは清掃などは負荷。内部にモーターも組み込まれていますし、中にはエアクリーナーを交換しただけでスロットルを再学習しないといけないメーカーもあるほどです。

どうしてこの電子制御スロットルを交換するに至ったかというと、上の画像。これは裏側ですね。

ものすごいカーボンがびっちりでしょう?

これだけカーボンが詰まっちゃえば、スロットル最小で開閉させたとしても全く制御ができなくなってしまう。

アイドリングなども不安定になってしまう。

清掃もできないので交換。その費用は軽く5万円オーバー・・・。

ではどうしてスロットルにカーボンがこんなに付着するのかというと、原因は2つ。

まず1つはノロノロ運転をしすぎるという点。

エンジンに負荷を与えないで、さらに低回転で走り続けると、エンジン内部の燃焼温度も上がりません。つまりカーボンを焼ききれなくなってぐずついてくる。それらが堆積していってしまう。

もう一つはオイルの入れすぎ。オイルを入れすぎると圧力が高まった時ブローバイとしてインテークへ戻されます。これが吸気系統を詰まらせたりカーボンを堆積させる原因になってきます。

それじゃあどうすればいいのか?っていうと、たまにはエンジンに負荷を与え高回転で回し続けるということ。

特にクリーンディーゼルもそうです。あれはある程度のエンジン負荷を与えていかないと、触媒が詰まってしまう。

エンジン内のカーボンを焼ききれなくなると、ふん詰まりになり触媒を壊しちゃうことも考えられます。

普段エンジン回転をあげない人は、こんなに回転をあげてこわれないかな・・?と心配になるかもしれませんけど、たまには全開走行をしてあげることがエンジンのコンディションを保つ秘訣でもあるのです。

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