降っていますね。雪。
今回降っている雪は東京地方でもそこそこの積雪になると予報が出ています。もともと雪国に住んでいる僕らは雪道には慣れたものです。それでも事故が多発するのは、雪の運転が想像以上に危険だからです。
あまり雪道を運転したことがない人も中にはいると思いますので、大雪時の運転の心得を書いてみます。
まず、どんなに運転がうまい人間であっても、タイヤがある程度はグリップしないと話になりません。僕は2WDのトラックを空荷で雪道を走ったことがあります。ノーマルタイヤのFC3Sで雪道を走ったこともあります。
いずれにしろ、動かない。止まらない。
どんなに技術があろうがなかろうがタイヤがグリップしないとお話になりません。
まずは性能のいいスタッドレスタイヤを履くこと。おすすめなのはブリヂストンかヨコハマのスタッドレスタイヤです。この2ブランドは頭一つ抜けている性能を持っています。
もしスタッドレスタイヤが調達できなければチェーンを巻くしかありません。タイヤをグリップさせること。これが最低限必要な条件です。
普段なら信号待ちの右折で曲がれるタイミングでも雪道だと、そのタイミングでは危険です。急がつく動作はしてはいけません。
あなたが曲がれたとしても対向車がパニックを起こして事故につながる可能性があります。交差点で曲がる時などはとにかくゆとりを持って曲がること。これが基本です。
雪道の運転は、ゆとりを持っていないとダメなのです。
これもゆとりの運転につながりますが、車間距離はいつも以上に取ってください。
あなたのタイヤが素晴らしいグリップを誇っていたとしても前走車のコンディションまではわかりません。
目の前でいきなりスリップすることもあります。そうなった時、自分が回避できるだけの車間距離、スペースを確保できることが必要になります。
僕は雪が降ったらわざとフルブレーキを試してみます。
どの程度の速度域で、どんな風にブレーキをかけたらタイヤがロックするのか、タイヤのグリップの限界値を最初に試しておく。
これをやっておくと、ABSの挙動に慣れるということももちろんですが、自分の限界がどのくらいまであるかインプットできるので、いざという時に役に立ちます。
当然周りに車がいない時にやること。
それと路面状況が変わったらまた試してみること。
一番滑るシチュエーションは夕方に雪が降り出して、次の朝。
これ、もう最強に滑ります。前の日の雪が溶けたものが凍っちゃってる。その上にまた雪が積もる。どこが凍っているのかわからなくなります。
一番滑るのって降りたての雪じゃありません。雪が溶けて凍った路面。ここが少し溶け出して水が表面にあったりすると最強に滑ります。
夕方に雪が降って、翌日にまた雪が積もっていたら路面の状況は最強にヤバいと思っておきましょう。
雪道運転の心得をまとめると
・いいスタッドレスタイヤを履く
・ゆとりを持った運転をする
・車間距離はいつも以上にとる
・ブレーキの限界を試しておく
・前の日の夕方に雪が降った時は要注意
それでは、気をつけてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。