先日、ハイエースのパワステを直しました。車検の時にはステアリングラックに過大なガタがあり
リビルトのステアリングラックに交換。その後半年してパワステが変になったという。
確認してみると、今度はパワステポンプからパワステオイルが漏れてきた。走行距離は14万キロで主にダートを走る機会の多い業者だけに負担もでかかったのかもしれない。
これもリビルトのパワステポンプに交換しました。
こうやって考えてみると、油圧のパワステシステムというのはよく故障が起こるということがいえます。
油圧パワステを構成している部品も点数が多い。油圧パワステのポンプはクランクプーリーから
ベルトで動力を伝えるか、それともトラックなどのようにギヤで駆動する場合もあります。
ポンプがあって、ベルトがあって、アシストする場所であるステアリングラックなどがある。
これに対して電動パワステはどうか?
電動パワステは、基本的にモーターとECU。電動パワステの力の強弱は、車速センサーからの
信号を元にどのくらいのアシストをするか演算してモーターを駆動してアシストする。
部品点数はとりあえず2つ。しかし、電動パワステが故障するという話はあまり聞かない。
そう考えると、故障が多いのはやはり油圧パワステということになります。
パワステ機構は油圧のほうが自然に近いフィーリングを得られるのに対して、電動パワステは
少し違和感のあるアシストになります。
それでも電動パワステは進化を続けて、今ではかなり自然なアシストになってきました。
油圧パワステはオイルが通っている部分がゴムホースなので、経年劣化で漏れが発生しやすいなど
それぞれ一長一短あるということになります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。