SUVが流行りとは言え、トヨタからまたも新型が登場しました。ヤリスをベースにしたSUV。ヤリスクロスです。
ヤリスクロスが出ると言われたとき、トヨタではすでに売れ筋のライズがデビューしています。さらにはC-HRやRAV4、大ヒット中のハリアーなど。
相当SUVのラインナップを充実させてきました。
ヤリスクロスはどこのポジションに来るのかというと、ライズとC-HRの間になります。ライズとグレードによっては価格がバッティングするものもありますが、若干サイズが大きいです。
ヤリスクロスが、全長4180mm、全幅1765mm、全高1560mmに対して、ライズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mmとなっています。
ライズは全幅が5ナンバーサイズに収まっているのに対し、ヤリスクロスは1700mmをオーバーしているので3ナンバー扱いとなります。
トヨタのWEBで取り扱い説明書がすでに閲覧できるようになっているので、整備情報などを確認してみました。
まずはハイブリッドから。
新車充填のエンジンオイルは超低粘度の0W-8を採用しています。なんだその水みたいな粘度は?と、思う人も居るかもしれませんが、すでにヤリスハイブリッドでもこのオイルを充填しています。
更に言うと日産のデイズなどにも0W-8というオイルが充填されています。
今一番進んでいる低粘度オイルです。
ちなみにガソリンエンジンのモデルはどうか?
こちらは0W-16が新車充填されています。0W-20を使ってもOKということにはなっています。
ヤリスクロスの気になる燃費はというと、ハイブリッドの2WDでWLTCモード27.8km/l。ハイブリッドの4WDでWLTCモード28.1km/l。何故か4WDのほうがWLTCモード燃費が良い。
ガソリンエンジンは2WDでWLTCモード20.2km/l。4WDでWLTCモード18.2km/lとなっています。
純粋なガソリンエンジンであっても燃費がいいですね。ヤリスよりも車体が大きく重たいので、燃費は若干落ちていますが立派な数字です。
それではヤリスクロスとライズのどちらを買えばいいのか?
これはなかなか悩ましいところです。ガソリンエンジンで純粋に比較してみると、ヤリスクロスのほうが燃費は数値的にはいいです。
とにかく価格重視ということで見ればライズのほうが安いです。
デザインは好みが分かれると思います。個人的に僕はライズのほうがデザインは好きです。
しかし、安全面でどうかというと、ライズに搭載されている自動ブレーキシステムは、スマートアシストでダイハツ製です。車をダイハツが作っていて、それをトヨタがOEMで販売しています。
ライズの中身はダイハツなんです。
一方ヤリスクロスはトヨタの内製車です。自動ブレーキのレベルで比較するとスマートアシストよりもよっぽど安全面では有利と言わざるを得ません。
燃費と安全性で見ればヤリスクロスに軍配があがります。
価格で選ぶのなら、安いものがいいのならライズということになります。ライズもユーティリティを頑張っているので、実車を見るとさほど小さく感じず存在感はあります。
もちろん室内のラゲッジスペースもヤリスクロスのほうが大きいものの、ライズも負けていません。
デザイン、安全性、燃費、価格。この4つを天秤にかけたとき、自分に合っているのがライズがヤリスクロスかという事になってくるかなと。
グレードによっては価格がバッティングするだけに、同じトヨタで買える車なので悩ましいですが、よーく考えて選べばいいかなと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。