ちょっとした試みをしてみました。
汎用品のウォッシャーキットを使って、夏場のエンジンパワーアップとエアコンの冷却アップを狙ってみました。
買ったのはこちらです。
よくキャラバンのリヤウォッシャーなどに使われている、袋タイプのウォッシャータンクです。それにモーターとスイッチ、ノズルがセットになったものです。
これをどのように活用するのかというと、インタークーラーとエアコンのコンデンサに向かって噴射する装置を作ってみました。
もちろん試すのはターボ車であるアトレーワゴン。
運転席にスイッチを付けると、かなり配線も取りまわしたり、リレーもつけたりで大変です。
なので、既存のリヤウォッシャーの配線にかませることにしました。これならリヤウォッシャーONで、パワーアップシステムも駆動になります。
とりあえずバンパーを外します。
アトレーは助手席側のヘッドライトを外さないと、ウォッシャータンクが外れないようです。
上下にモーターが付いています。リヤウォッシャーは上のモーターです。
タンクギリギリまでフロントは使えるようになっているようです。
とりあえずお試しなので、楽しんで製作します。結線も簡単にエレクトロタップで作ります。
本当はカプラーを作ろうかと思ったけど、材料がなかった。
リヤウォッシャのスイッチONで、ちゃんと後付けウォッシャーが出るかの点検をします。
ちゃんと出ました。良かった。
アトレーはバンパーを付けると、そもそも新設したウォッシャータンクをつけるスペースがないです。
タンクに水を補充しない前提なら、タイヤハウスでもいいんですけど、水が減ったら入れないといけないので、やっぱり上の方へ取り付けないといけません。
考えた末、ホーンをどかしてラジエターサブタンクの後ろへつけることにしました。
まずはインタークーラーへ向けて噴射するための、ノズルを取り付けます。
そして、コンデンサへ向けて噴射するために、もう一つノズルを付けます。
ホースをつないでいきます。
完成です。ギリギリのスペースですが、ちゃんと水を入れられます。
目次
エアコンの効きは良くなるのか実験
エンジンをかけて、エアコンMAXの状態です。
アイドリングで、吹き出し口の温度を点検します。20分程度アイドリングさせても16.5~16.3度の間を行ったり来たりです。
この日は32度オーバーで、真昼間の炎天下です。
この状態で後付けスプレーを噴射します。
リヤウォッシャーと連動して、コンデンサとインタークーラーへ噴射します。
結果、温度が下がった!
後付けのウォッシャーを噴射すると、なかなかの勢いで温度が下がり始めました。
驚いたことに2度も下がりました。
どうしてこんなに下がるのか?
水の気化熱ってかなり強いんです。水が蒸発する時に奪っていく熱は相当です。
ランエボなどが、インタークーラーへ噴射するウォッシャーを採用してきているのもこの理由。インタークーラーやコンデンサなどのコアへ噴射して、気化熱で下げる。
特にアイドリングでは走行風が入ってきません。つまり、電動ファンがいくら頑張っても限界があるわけです。
そんな時に、コンデンサのコアへ向かって噴射する。すると気化熱と電動ファンで温度を下げることができる。
渋滞の時などに非常に有効だと思います。
レイアウトに悩みましたが、ここまで効果があったのでよかったです。
あとは真夏の高速道路なんかで、このシステムを駆動すると、ターボの空気を冷やすことができ、空気密度が増すのでパワーも上がるはず。
もともと小さいインタークーラーなので、それなりに効果があると思います。ただし、ウォッシャータンクの量が少ないので、調子に乗るとすぐに水が終わります。
そしてリヤウォッシャーと連動させているので、ウォッシャータンクの本体も減ってしまう。
こだわるのなら独立させる方がいいと思います。
この様子は動画にもしてありますので、良かったら見てください。
車とは関係ないですが、猫のYouTubeもやってます。よかったら一息猫を見てほっとしてください。
ショート動画は毎日12時、18時、21時の3回更新してます。面白い猫動画でふふふとなってください
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。