スバルのステラという車ですが、冬になるとエンジンからオイルが噴きだすことがあります。大体の車は対策がなされていると思いますが、確認のために書いてみます。
まずはステラの話です。
スバルで製造していたステラ。このエンジンですが、冬になるといきなりオイルを噴きだしてしまうという症状が何件か見受けられました。
ご覧の通り、エンジンルームがオイルまみれになっています。ここまでオイルが噴きだすのってかなり珍しい症例です。
しいて言えばエンジンに穴が開いたときみたいです。エンジンが異音を出して、コンロッドがシリンダーブロックを突き破るとこんな感じでオイルが噴きだします。
ではこのステラの場合原因は何なのか?
このステラの場合、ヘッドカバーの形状が良くない為、内部で凍り付くことがあるそうです。
通常ヘッドカバーには、ブローバイガスが抜ける通路があります。この通路が凍り付いてしまい、エンジンの内圧が高まってブローバイのホースが急に抜ける。
そこから一気にオイルが噴きだしてしまい、このような状態になると。
修理は耐作品になっているヘッドカバーに交換するだけ。
エンジンのスラッジが溜まっている車でも同じことが起きやすい?
ブローバイの通路が凍り付くことで、内圧が高まりホースが抜ける。
もちろんヘッドカバーの形状に問題があるから、オイルが噴きだすというトラブルにつながるわけですが、考え方を変えると同じ事が他のエンジンでも起こりえないか?ということ。
一番考えられるケースは、オイル交換をさぼっていることで発生するスラッジ。
このスラッジってバカにならないほどヘッドカバーに堆積します。スラッジがブローバイの通路などを塞いでしまうと、やはりオイルが噴きだす可能性だってあるということ。
実際に、スラッジが多く堆積している車のオイルを交換しようとしたら、オイルがなかなか飲み込まないことがあります。
何度か遭遇したことがありますが、明らかに同型のエンジンよりもオイルの飲み込むスピードが遅い。
おかしいなと思ってヘッドカバーを開けてみると、真っ黒でスラッジまみれなんです。
ステラの場合はこれが凍り付いているということです。スラッジはオイル交換をさぼっていると発生するので、どのエンジンでも起こりえることだと思います。
一番は最低でもメーカー指定の交換時期でオイルを交換すること。
自動車メーカーが設定している時期でオイルを交換すれば、たまに不具合も起きますが、スラッジが溜まるまではいかないので。
特に冬はオイルの粘度も硬くなり、内圧が高まりやすいから注意が必要です。
僕がやってるYouTubeチャンネルでは、オイル交換にまつわることもたくさん実験しているのでよかったらチャンネル登録おねがいします。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。