エンジン

冬になったらよく出る車の異音を症状別に紹介

12月になり、もうじき今年も終わろうとしています。それと共に冬も本番を迎えてきています。今日は、冬になると発生しやすい異音について。

夏には特に感じられなかった異音が、冬になってからよく発生するようになった。寒さが原因で発生する異音というのはどんなものなのか?

エンジン始動時のガラガラ音の原因は?

エンジンをかけたときに、なんだかいつもよりもエンジンの音が大きく感じる?なんていうことはありませんか?これは何故なのか?

音の種類はいくつか考えられます。

ガラガラガラガラという音。ガタガタガタガタといった音など。どちらにも共通して言えることですが、エンジンオイルの油圧系統の異音です。

ガラガラという音は、タイミングチェーン系統が考えられます。タイミングチェーンはエンジンオイルの油圧を使って、チェーンの張りを調節しています。

冬になるとエンジンオイルが固くて始動直後の油圧がうまく上がってこない。このため、エンジン始動後数秒間ガラガラ音が発生することがあります。

続いてガタガタガタという音。こちらも油圧系統です。ラッシュアジャスターという油圧でバルブクリアランスを調整してる部品。これがエンジン始動直後に油圧の立ち上がりが遅いとガタガタ音がする。

特にダイハツの初期型KFエンジンはエンジンがそこそこ暖まらないとガタガタガタガタという音を出すエンジンが多いです。

どちらにせよ、音が収まるまでは若干暖機したほうがいいです。

エンジン始動直後 キュルキュル音

エンジンを始動したらキュルキュル音がする。

このキュルキュル音の原因は何か?有名ですね。ベルトなきです。冬になるとファンベルトも冷たくなり弾力性が落ちてきます。このため、夏では発生しなかったベルトなきが発生することがあります。

交換したばかりのベルトであれば、張りを再調整することでベルトなきをとめられるかもしれません。ある程度使いこんだベルトだと、張りを調整してもなきがおさまらないです。

これはベルト自体が硬化してきているからです。新品へ交換が必要です。

ベルトなきは鳴き止めスプレーをすることで、応急的に止めることもできます。スプレーして鳴きが止まったら間違いなく原因はベルトにあるといえます。

エンジン始動直後 甲高いキュー音

エンジンを始動した直後にキューという甲高い音がする。ベルト鳴きよりもさらに高周波な高い音。これは何が原因か?

このキューという甲高い音が発生した場合、考えられるのがウォーターポンプからの異音です。最近は少なくなりましたが、エンジンの中でクーラントが少し凍ってる場合。不凍液としての効果が薄くなったまま使ってるケース。

この場合、ウォーターポンプも凍り付いていて、無理やりベルトで回そうとするのでキュー音がでることがあります。

あとウォーターポンプのベアリング部自体に問題が出ている場合もキューという音がします。

夏場よりも冬のほうが音が出やすいのが特徴です。

ウォーターポンプを交換して、クーラントを新品に交換することで治ります。

寒くなるとエンジンからの異音が発生しやすくなります。中には重篤な場合もあるので気になる音がしだしたら一度整備士に見てもらってください。

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