レビュー

最強の燃料添加剤はWAKOSフューエルワンで決まりか?インジェクター外して徹底検証してみた

燃料系統のメンテナンスというと、限られてきます。燃料フィルターを交換したり、燃料ホースを交換する。あとできることと言ったら燃料添加剤を入れるといったことくらい。

燃料添加剤って、ガソリンタンクに入れてはいおしまい!になっちゃうので、どの程度車に聞いているのかが全く不明です。そこで買ってみました!

最強の燃料添加剤という呼び名の高いWAKOS フューエルワン。

Amazonでも軒並み評価が高い。今回自腹を切ってフューエルワンを買って、できる限りの検証をしてみたいと思います。

テスト車はH21年式のバモス 走行距離22616km

このフューエルワンのテスト車を探していたところ、知り合いがちょうど良さげな車に乗っていました。ホンダのバモスです。平成21年式で走行距離が22616kmのもの。

AT車でNAです。もうちょっと走り込んでいる車がよかったんですけど、しょうがない。本当は我が家の奥さん号で試そうと思ったけれどこの車にしました。理由は簡単。

インジェクターの脱着が容易にできるから!それでは見てみましょう。

せっかくフューエルワンを試すんだから、ある程度のことまでは検証したい。その結果インジェクターを添加前と添加しばらく走行後で比較してみよう!という若干長期間に渡るテストです。

まずはインジェクターを外しにかかります。

このE07Aというホンダエンジンのいいところはインジェクターが簡単に外せるところ。以前バモスのインジェクターを外したことがあって簡単に脱着できることを思い出したのです。

とりあえずインジェクターのカプラーとイグニッションコイルのカプラーを外します。

続いて、インジェクターを抑えている10mmのナットを2本外す。

これで揺すりながら引っ張ればインジェクターは抜けてきますが、ブローバイのホースやアクセルワイヤーなど邪魔なものが多いので取り回しを外しておく。

するとデリバリーパイプごと外れるインジェクター。

まずは現状を確認!

うわっ・・

思った以上に汚れていない・・・。これじゃあんまりわからないなー。

それでは吸気ポートを覗いてみます。

    

 

どのシリンダーも汚れてはいるけれど、暗くていまいちわかりません・・手持ちのライトとiPhoneではこれが限界。

とりあえずこれで添加前のデータは揃いました。燃料を満タンにしてフューエルワンを添加してしばらく走ってもらいます。

ちなみに、このバモス通常だと燃費が1リッターあたり10km弱程度とのこと。おそらく燃費が大きく変わるということはありえないでしょう。

WAKOSのHPによるて、フューエルワンは

ガソリン・ディーゼル兼用燃料添加剤。高性能清浄剤PEAの作用により、燃料に添加するだけで燃焼室・吸排気バルブ・インジェクターなどに堆積したカーボン・ワニス・ガム質などを除去し、新車時のエンジン性能を取り戻します。また燃料の酸化劣化や燃料タンクの腐食を抑制します。2~3回の連続使用が効果的です。

WAKOSのHPより引用

本来なら吸気バルブくらいまでマイクロスコープで写真を撮りたいところですが、手持ちの機材ではこれが限界です。

フューエルワンを入れてみる

それではフューエルワンを入れてみましょう。

まず注意しないといけないのは燃料に対して1%を超えて添加しないこと。

このフューエルワンは300ml入っています。つまり燃料タンクが30リットル〜60リットルまでに1本入れるのがいいということ。

まずはセルフスタンドで、超満タンに入れてもらいます。

その時の燃費も計測。

今回入った燃料は17.99リットル。

走行距離は

187.5kmです。

10.42km/lがフューエルワンを入れる前の燃費。この数値は、GW中に山道を2回走ったとのこと。おそらく添加して燃費が劇的によくなるなんてことはないだろうけれど、データ取りのため。

それではフューエルワンを入れてみます。超満タンにガソリンを入れてから10kmほど走ったあとに入れることに。溢れて来ちゃうかもしれないですから。

燃料キャップを開けて注ぐだけです。

開封!

色は黄色っぽいですね。匂いはガソリンでもなんでもない変わった匂いがします。

燃料を満タンにしてあるバモスに9割程度入れます。

残り1割は違う用途に使います。

これでバモスのほうはひたすら走るだけ。燃料を2回か3回満タンに入れた後、再度インジェクターを外して検証します。それは長期テストになるので、後日追記します。

ほんのちょっと残ったフューエルワン。これを違うエンジンに試します。

2サイクルガソリンエンジンの草刈機にフューエルワンを入れてみる

実家の草刈りをちょうど頼まれたので、マイ草刈機を持って行きました。

この草刈機にフューエルワンを添加してみようと。

僕が使っている草刈機は2年前に新品で買いました。家の草刈りと実家の草刈りをするためです。

草刈機の燃料タンクってそれこそ何cc単位しか入らない。僕が使ってるのはおそらく300ccも燃料が入るかどうかくらいの容量です。

燃料に対して1%の添加ということなので、キャップにとって燃料タンクへ入れる。

2サイクルガソリンエンジンっていうのは、混合ガソリンを使います。

草刈機の場合25対1でガソリンと2サイクルエンジンオイルを混ぜる。それを燃料タンクに入れる。

燃料自体がシリンダーの潤滑も兼ねている仕組み。ただ、この2サイクルエンジンというのは燃料にオイルが混入するために燃料系統が詰まりやすいし汚れやすい。

フューエルワンを使うにはもってこいのエンジンです。

正確に1%で添加するのが難しいけど、スロットルを開けた時はスムーズに吹け上がっています。2サイクルエンジンの場合、入れすぎはよくないので少ないくらいがいいかも。

なぜフューエルワンはレビューが高いのか?

今回の検証を踏まえて、考えてみました。

なんでWAKOSのフューエルワンはこれほどまでに高レビューを叩き出しているのか?

まず最大限にフューエルワンの効果を体感したいのなら、不調になってるエンジンで試すということがポイントなのかもしれません。

僕が今回試したバモスは特に不調を感じているところもオーナーはありませんでした。インジェクターや吸気ポートもさほど添加前と添加後で変わったかといわれると、たかだか1回の添加ではうーんと首を傾げざるを得ないところも当然あり。

坂道などで高負荷をかけるとノッキングするエンジンや、アイドリングが不安定なエンジン。ATでもたまーにエンストするエンジンなどに添加してみるとその違いがはっきりわかるのかもしれない。

あとはバイクですね。バイクって、車よりもエンジンがめっちゃくちゃむき出しダイレクトです。バイクに入れると体感的によりわかりやすいと思います。

それらを総合すると

「とても効きの良い最強燃料添加剤」

ということになるんだろう。うちの軽トラックに入れたほうがわかりやすかったかもしれないな。キャブ車のほうがその違いは体感しやすいかも。

いずれにしろ、年に1回程度添加するだけでもエンジンのコンディションをキープできるだけにオススメできる添加剤です。

燃料添加剤の類をよく入れる人には、入れてみてと自信を持ってオススメできる1本。

特に燃料タンクの容量が少ないバイクには1本買っておけば何回も添加することができるのでさらにオススメ。たまに草刈機とか農機具にいれるのもよし。

ほんの少し今回のフューエルワンが残ってるので、今年の草刈りは全て添加することにしよう。バモスのほうは後日追記します。