スズキのK6Aエンジンのオイル漏れ修理について
本日はお送りしたいと思います。
昔はタイミングベルトを使っていたF6Aエンジンをスズキの軽自動車全般に載せていました。
しかしながら、F6AからK6Aエンジンへと進化を遂げた。
そのK6Aエンジンですが、経年劣化でオイル漏れをよく発生するようになりました。
漏れているのはフロントカバーと呼ばれている部分です。
K6Aエンジンはタイミングベルトは使っていないので、タイミングチェーンを搭載しています。
そのチェーンを覆っているカバーの液体シーリングから漏れてくる。
これを修理するには、フロントカバーをはがしてもう一度シーリングを施さないといけません。
この作業がなかなか大変。
フロントカバーをはがすためには、ヘッドカバーを外して、オイルパンをはがして、クランクプーリーを外す。
エンジンマウントを外して、ウォーターポンプも外さないといけない。
そうしてようやくはずすことが出来ます。手間もかかる仕事なので、工賃は4万円近いものを請求されます。
フロントバンパーを外さないと作業が大変。マフラーもフロントパイプ側ではずさないといけない。
でないとオイルパンがはがせない。
K6Aのフロントカバーのシーリングをやりなおす作業で一番のポイントになるのは一本のネジ。
12mmでとまっている、フロントカバーの真ん中辺に位置するボルトなんですが、
このボルトにはネジロックが塗ってあります。
ネジロックを塗ってあることを知らずに緩めてしまうとかなりの確立でボルトが折れてしまう。
このボルトが折れたら下手したら、エンジンをおろさないといけない状態になってしまう。抜くのも相当大変。
かなり慎重に緩めたり締めたりを繰り返して外してください。
ウォーターポンプも外さないとフロントカバーのネジが外せない。ウォーターポンプはこのさい交換してしまうのがいいかもしれない。
これでようやく外れるフロントカバー。問題のネジロックが塗ってあるネジはカムスプロケットの間に挟まれている白い部分。
まずはこのネジを慎重にはずさないといけない。
さすがにDIYでこのK6Aのフロントカバーのシーリングを施す人はあまりいないと思いますが、
やはりポイントは12mmのボルトになります。とにかくこれが大変。
K6Aフロントカバーからのオイル漏れ、発覚したら5万円コースの修理となってきますのでご注意ください。
やはりマメなオイル交換がオイル漏れを防ぐ唯一の手立てかもしれません。
ここで使ったのはワコーズのガスケットメイクです。
ということでK6Aのエンジンオイル漏れについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。