ワゴンRスマイルの実車を見る機会があったので、ジャーナリストの皆様とは別の視点でレビューをしてみたいと思います。 ワゴンRスマイルって、車に詳しくない人からすれば、また派生車をだしたなぁとかそういう印象もあると思います。 最大の特徴は、スペーシアよりも背が低く(90mm)、ワゴンRにはない後席にスライドドアを採用している点です。 ぶっちゃけでいうと、ダイハツが先行して販売しているムーヴキャンバスへの当て馬といったところですね。 背が低くてスライドドアを採用しているというところがポイントになります。スペーシアより背は低いけど、ワゴンRよりは背が高い。 ターゲットはやはり子育て世代の奥様達。僕も経験がありますけど、子供を車に乗せていると、ドアの開閉に非常に気を使います。 それは隣に車がある状況で、急にドアを内側から開けられたらぶつかってしまう。何度言っても子供はそれをやりがちなんです。しかしスライドドアならばそのリスクを回避できる。 スライドドアを求めている人の多くはそういう理由ですね。 オートスライドドアを搭載しているので、アクチュエーターとかモーターとか装備しているため、車両重量が重たくなって870kg。(2WD) しかし、エンジンは2WD、4WDともにNAのみとなっています。重たくなってターボがないので、物足りなく感じる人も居るかもしれませんね。
搭載エンジンはR06DのNA オイル量は2.2L
スライドドアで重量増となった車体を引っ張るパワーユニットはR06Dです。 NAの直噴エンジンです。デュアルインジェクション採用のロングストロークエンジン。発表当初このエンジンはエンジンのピストンコーティングの不備などで、音がでるものがあるということで、リコールを出しました。 しかし、今は熟成されてスズキのスタンダードエンジンとなっています。 使用オイルはスズキエクスターF 0W-16プラス、0W-20となっています。 オイル交換の量は、オイルのみ交換時は2.2L。オイルとフィルター同時交換で2.4Lとなっています。このクラスのエンジンとしてはオイルの量が減っている印象があります。 昔のワゴンRクラスなら3L位使ったオイルも、わずか2.4Lで870kgを引っ張らないとだめですから。 オイル交換のスパンとしては6ヶ月又は1万km。シビアコンディションは3ヶ月又は5000kmです。 エンジンにとってオイルの量は少ないしで結構過酷ですね。
オートライトがデフォルトONになっている
これはワゴンRスマイルに限ったことではないのですが、ライトスイッチが特徴です。 デフォルトの状態がOFFではなく、オートライトONになっています。 どういうことかというと、エンジンをかけたらオートライトONからスタートするということになります。 ライトスイッチを下へ回すとOFFになりますが、内部にリターンスプリングが入ってるので、手を離すとまたAUTOの位置へもどります。 つまり、エンジンをかけたらその都度OFFにするか、それともオートライトはONで使ってくださいよということです。 トヨタのライトエースもそうでしたので、これからはこのようなスタイルになっていくのでしょう。
ワゴンRスマイルは売れるかどうか?
ワゴンRスマイルは売れるのか? ムーヴキャンバスと競合になるので、ある一定以上のシェアは取れるのではないかなと。実際に僕も外へ試乗をしていないので、問題はパワーですね。 CVTが高性能だとはいえ、この重さの車体をNAエンジンで走らせたときどうなのかなと。 高速道路や山道にいくとちょっと動力性能に不満がでるかもしれませんね。 ドリンクホルダーが四角いので、パックの飲み物をおけるようになっています。 ルーフにも格子状に模様がついています。 タイヤサイズはスタンダードな155/65R14。 USBポートトシガーソケットの両方を備えています。 子育て世代が使うには使いやすくてぴったりだと思います。 ワゴンRスマイルでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。