ブレーキブースターと英語で書いてありますが、正式名称はこれはバキューム警告灯です。
これはマツダのタイタンで使われている警告灯です。
現代の車には、ブレーキに倍力装置というものがついています。
ブレーキの原理っていうのはパスカルの原理を利用して、ペダルを踏んだ油圧をそのままブレーキキャリパーやホイールシリンダーに伝えています。
ですが、ペダルを踏む力が弱いとやっぱり制動力も弱くなってしまうわけで、それをアシストするために、ブレーキ倍力装置、すなわちブレーキブースターがついているのです。
これはクラッチブースターです。大型にはクラッチにも倍力装置がついています
この倍力装置の仕組みはというと、エンジンの負圧を利用してマスターバックを介して人間の踏む力を倍増しているわけです。
そしてこのブレーキブースターのバキューム警告灯は基本的にはこの負圧をモニタリングしているといえます。
つまりブレーキの倍力装置が正常に作動しているかを見張っているわけですね。
タイタンの場合、この警告灯はその他に
充電系統に異常があるとき
排気ブレーキに異常があるときなどでも点灯するようになっているそうです。
~対策~
では、このバキューム警告灯が点灯したらどうすればいいか?
まず一番に確認するのは安全な速度で、ブレーキの効きがどうかということ。
全然効かなくなっている場合、倍力装置が機能していないので、できれば救援を呼んだほうがいいですね。
ですが、倍力装置が機能していなくても、ブレーキを効かせる方法もあります。
それはペダルをより強いチカラで踏めばいいわけです。そもそも昔の車にはこの機能がありませんでしたから。
その他に、排気ブレーキが効いているかを点検。
あと充電警告灯が点灯していないかを確認してください。
できればエンジンルームを点検して、ファンベルトが全てきれていないかを点検するのがいいと思います。
なんとか走行ができそうならすぐに工場へ持っていきましょう。
荷物を積んでいて、絶対的に制動力が足りない場合は救援を呼ぶべきだと思います。
安全第一ですからね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。