これも工具マークですね。
これは故障警告表示灯です。
写真はマツダ車で使われている警告灯です。
この警告灯はデミオにて撮影してきたものですが、CX-5には同じマークで呼び名はレンチ表示という名前になってもいます。
それぞれ同じマークの警告表示になっていますが、意味合いが違います。
故障警告表示灯が点灯するとどのような事態が起こっているのか?
説明書によると
ブレーキスイッチに異常があると点灯し続けます
と記載されています。
ブレーキが正常に効かなくなるおそれがありますとも書いてあります。
おそらくEBDの初期の異常といったところでしょうか?EBDというのはElectronic Brake force Distributionというもので、日本語訳にすると
電子制御制動力配分システムと呼ばれています。
ABSに付加されて、前後左右のブレーキ制動力を最適に配分するシステムです。
そしてもう一つ書いてあるのが充電系統に問題があるときにも点灯するとなっています
~対策~
いずれにしろ、この故障表示灯はオーナーに注意を促すもので、どんどんと深い故障になっていくようなそんなイメージですね。
基本的に電子制御がからんだ故障で且つブレーキ系統なので、走行に支障を来すものであるのは
まちがいありません。危険ですし、充電系統が問題でても走行不能になりますので
早めにマツダに持ち込んで、診断してもらいましょう。
補足
ちなみにスカイアクティブディーゼル搭載車にも同様の表示灯が使われています。
しかし呼び名はレンチ表示とされて差別化がはかられて、その内容も違うということは冒頭で説明しました。
ではレンチ表示とされているスカイアクティブディーゼルでのこの表示灯の意味はというと
セジメンタ内にたまった水が規定以上になったとき点灯し続ける
となっています。
セジメンタというのは、燃料をエンジンに送り込む際、フィルターで除去しきれなかった水などを
分離する装置になります。ようするにディーゼル燃料の水抜き警告灯ということですね。
一応スカイアクティブディーゼルには、セジメンタ警告灯も備え付けられていますが、
補助のメンテナンス表示としてオーナーに注意を促すためにレンチ表示を居併用して使っているということになると思います。
スカイアクティブディーゼルでレンチ表示が点灯したら、ディーラーに持ち込んで水抜きを
してもらいましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。