トヨタ ビスタ
型式 E-SV43
平成7年式
エンジン 3S
車検で入庫。タイミングベルトカバーからのオイル漏れがひどいので、
タイミングベルト一式の修理を行うことにしました。
ということで、ビスタの3Sエンジンのタイミングベルト交換をレポートです
ボクは3Sというエンジンは、カルディナでタイミングベルトを交換したことがあります。
ということで、まずは冷却水を抜きながら、補機駆動ベルトを外します
オルタネーター・エアコンベルトはアジャスターがついているので簡単。
パワステは、運転席のタイヤを外して、フェンダーライナーの一部を外すと、簡単に外せます。
そしたら、クランクシャフトプーリーを緩める。
これはインパクトが入ったので、インパクトで緩めた。
ビスタのタイミングベルトを交換するには、エンジンマウントを外さないといけない。
なので、エンジンを下からジャッキで支えておいてマウントを外していきます
クランクプーリーのネジは19mm。外して、プーリーを外す。
ちょっと固着していたので、プラスチックハンマーで軽い衝撃を与えて、潤滑剤を
キーの溝から流しこむ。
上のカバーを外した図
ちなみに赤丸のマウントも取り外さないと、結果的にカバーを正確につけることができません。
外すときはカバーを交換するために、ちょっと強引にはずしたが、はめるときはこのマウントのステーが
邪魔で、結局外す羽目に。14mmのネジ3本でとまっているだけ
交換する部品は
タイミングベルト
テンショナー
アイドラーベアリング
カムオイルシール
クランクオイルシール
オイルポンプオイルシール
タイミングベルトカバー上
タイミングベルトカバー下
ウォーターポンプ
以上です。カムから一番もれていました。
3Sはタイミングベルトを外す前に、1番圧縮上死点前90度であわせる。
もしカムが動いてもバルブとピストンが接触させないようにだろう。
このカムスプロケットの穴の置くに、見えませんが90度前の合いマークがあります。
カムキャップに打刻されているマークです。それより右側にあるマークは圧縮上死点マークです
タイミングベルトがかかっている状態で、カムとオイルポンプのスプロケットのネジを緩めておくのがポイント
ウォーターポンプを交換
クーラントが流れ出てくるので注意
新品のウォーターポンプへ交換
カムのオイル漏れがひどく、タイミングベルトカバーの受け部分がオイルまみれなので、取り外して洗浄
カムのオイルシールを打ちかえる。隙間がなく、打ち込みにくいので
ヘッドカバーパッキンも交換予定だったので、カムキャップを外して正規の方法で交換した
カムキャップに打刻されている赤丸の刻みが上死点前90度マーク
黄色が圧縮上死点マーク
ヘッドカバーパッキンを外して、カムキャップを外してオイルシールを挿入して
カムキャップを規定トルクで締める
規定トルクで必ず締める。これでカムのオイルシールは交換完了。あとはクランクとオイルポンプだ
これで各スプロケットを取り付けて、テンショナーとアイドラーを交換後、
タイミングベルトをかける
タイミングベルトをきちんとかけたら、圧縮上死点までクランクをまわして移動。
その位置でテンショナーのネジを締め付ける。これで張り調整はOKとなる
タイミングマークはあっている。クランクシャフトのタイミングマークは、タイミングベルトカバーの下側をかけないとわからないと
なっているが、実際には小さいマークが存在する
クランクのスプロケットをよぉく見ると小さい切りかけみたいのがある。
それをシリンダーブロックのこれまた小さいマークに合致しているかを確認。
あっていたら、とりあえず、カムのスプロケットとオイルポンプのスプロケットを規定トルクで締める。
ネジの締め忘れがないことを確認して、タイミングベルトカバーの下をつける
当然カバーをつけるまえに、クランクのスプロケットに、タイミングベルトのおさえの役割を果たすプレートを先に入れておく。
このあとベルトカバーをつける。そしてクランクプーリーをつけて、再びアイマークを確認
クランクプーリーの切りかけとベルトカバーの0度が合致していること。そしてカムスプロケットの穴から
上死点マークが見えること。これが3Sのタイミングマークの正確なあわせ方。
一応この状態で、クランクを2回転まわして、再びマークがきちんと合っているかを確認後
組みつけに入る
最初に書いたとおり、このエンジンマウントがつながるステーを外さないとタイミングベルとカバーがうまく
はめられないので外す。
ベルトカバーを上下点けたら、マウントなどをつけて元に戻す
あとはエンジンオイルを抜いていたら入れる。
クーラントを入れる。そしてエア抜きをしながらヒーターが効いて来るかを確認。
漏れがないことを確認したらビスタのタイミングベルト交換は終了
パワステの配管とか、いろんなものがごちゃごちゃしているし、
隙間がちょっと少ないのでやりやすいとはお世辞にも言いにくいエンジンかもしれません。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。