Categories: ホンダ駆動系

ホンダ バモス HM2 クラッチ交換 クラッチOH

バモス HM2

クラッチをOHして交換したのでレポートします


バモス クラッチ交換


まずはウォッシャータンクを外して、バッテリーのマイナス端子を外します。


エンジンフードをあけて作業スタート。

上でできる作業をまずはこなします


シフトワイヤーと、クラッチワイヤーを外します


シフトワイヤーはもう一つあります


リヤの右タイヤの方向にあるシフトワイヤーを外す


3本のワイヤーを外してこんな状態


エンジンとミッションを連結している14mmのボルトを2本外す


バックランプスイッチのカプラーや配線を外して、エンジンを吊っておきます。

これで上での作業は終わり


リヤタイヤを外す


ミッションオイルを抜きます。


プロペラシャフトとフランジにマーキングして、ミッションからプロペラシャフトを外す。
10mmの12角のメガネがぴったりです


これで、バモスのクラッチ交換最大のポイントになるリヤのドライブシャフト外しにかかります。


タイヤレバーでミッションとドライブシャフトをこじります


するとこのような感じになります。が、バモスやアクティなどは、ドライブシャフトをミッションから抜くクリアランスがありません。


右側も外す

ドライブシャフトを外すにはいろいろな技があります。

1、リーフスプリングとミッションの間にパンタジャッキを入れて隙間を作って抜く方法

2、ドライブシャフトは最後の工程まで取っておいて、ミッションを180度回転させた状態で抜く方法

3、リーフスプリングのUボルトを外して、アクスルを下げて、クリアランスを作って抜く方法

4、リーフスプリングのシャックルを外してアクスルを左右に動かしながら抜く方法。

僕は一番最後のリーフのシャックルを外して、アクスルを左右に動くようにして抜くのがいいと思います。

1の方法はミッションケースが最悪割れることがあります。
2の方法は一人でははっきり言って無理です。
3の方法は、車が錆びていると、今度ははめるのが大変になるということ。

なので、僕はいつも一人でアクティやバモスのクラッチ交換の時は4の方法をつかいます


シャックルのピンを抜いた図。14mmのナット2つ。


フロント側は17mmのボルト

左右のリーフスプリングをフリーにしたらアクスルが左右に動かせるようになります


右のドライブシャフトを抜くときはアクスルを右へ寄せる。
左のシャフトを抜くときは左へ寄せる。これでドライブシャフトを抜きます

っていうか、これはアクするという部品ではないんでしょうけど、わかりやすいようにアクスルと呼んでいます


あとはもう楽チンです


ミッションジャッキでミッションをしたから支えておいて、マウントを2つ外します


横のマウントを外すとセルモーターが外せます


セルを外す。14mm2本です。

セルモーターの奥に14mmのボルトが1本隠れています。エンジンとミッションをつないでいるボルトになります


外したセルモーター


これがそのネジです。


後ろ側のマウントも外す


あとは、ミッションとエンジンをつなげているボルトを外せば切り離せます。


オイルフィルターの近くにあるネジは、フィルターを外さないと抜けないので、
抜けるところまで抜いておきましょう。ミッション脱着には問題ありません


車速のセンサーや、配線などがミッション側にクランプで固定されているので、それらもフリーにしておく
あとエアクリーナーケースへエアのホースもつながっていたので外しておきましょう。


ミッションとエンジンの隙間にドライバーを入れてこじっていく


このままミッションをおろします


ミッションが外れました


エンジン側


まずはレリーズベアリングを交換します


ベアリングのシャフトについている12mmボルトを外す。


これでシャフトを上へ引っこ抜きます


シャフトを抜くのにシフトワイヤーのステーが邪魔になるので先に外します


あとはするするとシャフトが抜けてきます


これでレリーズベアリングをミッションから外します


針金でフォーク部分とベアリングが接続されています


新品のベアリングに交換

ミッションケースの中をきれいにして、クラッチグリスを塗布


クラッチグリス


スプライン部分とベアリングが取り付く部分。塗り過ぎもよくありません


シャフトを入れて、ベアリングとスプリングを通します


ボルトを固定

ステーも取り付けて、これでミッション側の作業は終わり

続いてクラッチカバーとディスクの交換に入ります


クラッチカバーは8mmのボルト6本で止まっているので外します


外れました


走行は11万キロ。半クラ時に少しだけ滑りを感じてきたので交換に踏み切りました。
リベット部分とディスクがツライチくらいまで減っています


続いてフライホイールを外します。

今回はパイロットベアリングとリヤクランクのオイルシールも一緒に交換するからです


12年11万キロも走ればリヤクランクのオイルシールもカチカチになって
滲んでいました


パイロットベアリングはエンジン側から圧入されているようで、プーラーなどでは抜けないようになっていました。
フライホイールを外して、ミッション側から叩いて外します


外れました。これがエンジン側。ツバがついているのがわかります。ミッションがわには抜けないようになっていました


外したベアリングをあてがって、ハンマーでこんこんと圧入。


これでパイロットベアリングの交換は終わり


小さいマイナスドライバーでこじって古いオイルシールを外す。

クランクシャフトに傷をつけないように


新しいオイルシールを打ち込みます


79、5のオイルフィルターレンチがちょうどいいサイズ


リヤクランクのオイルシールの交換完了。フライホイールを取り付けます


クラッチを組み込みます。別になんでもメーカーはよかったので、馴染みの部品屋さんに適当にチョイスしてもらいました。
アイシン製は初めてです


新品のディスク


センター出しツールを使ってディスクのセンターを出す


ちなみにディスクには向きがあって、出っ張っているほうがミッション側に来ます


カバーをつけます。なんだかアイシン製のクラッチカバーってカッコ悪いなぁ


クラッチカバーを取り付けます。ボルトを対角線上に何回かにわけて締め付けます。
8mmだから締め過ぎたらすぐに折れると思いますよ。


これで折り返し過ぎました。ミッションとドッキングします


少しずつ位置を合わせていってはめる


ボルトを締めて固定。


ミッションケースのボルトをしめたら、ドライブシャフトを先に取り付けます。そのあとにマウントをつけたほうがやりやすい


ひたすら元に戻す


ミッションオイルを入れる


タイヤをつけて、上の作業に入ります


エンジンをつっている鎖を外します


ワイヤーなどをつなげたら終わり。

あとはクラッチペダル側で、クラッチワイヤーの調整をします。17mmのスパナで遊びを適正に調整して終わり


バモス HM2のクラッチOHでした。


基本的にアクティも同じです。

時間工賃はクラッチOHが4、6時間

パイロットベアリング交換までやると5、1時間

リヤクランクのオイルシールを交換まですると5、3時間

クラッチOHで工賃が大体32000円前後
パイロットベアリングまでが35000円前後
リヤクランクのオイルシールまでやると37000円前後

部品代が約2万ということで、6万円くらい用意しておけば間違いないと思います

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