僕が勤めている整備工場は指定工場だ。指定工場というのは自社で検査を行い書類だけを
陸自に持っていって車検証を更新できる工場だ。指定工場には整備士が決まった人数いないといけないし、国土交通省からの抜き打ち監査が年に2回入ってくる。
指定工場に勤めていると、車に対しては清く正しくいかないといけない。
例えばタンクローリーなどが車検に入ってきたとする。タンクローリーには消火器を兼ね備えていないといけないわけである。
そしてその消火器も消防法に習って容器が古いと交換しないといけないし中身が古いと詰め替えをしないといけないのだ。うちの工場では当然この2つをクリアしていないと車検には適合と認めない。
が、しかしである。先日お客さんが自前のローリーをユーザー車検で持ち込んだらしい。
そうしたら通っちゃったのだ。まあ僕は通るだろうなと分かっていたけれど。指定工場でそれを行ったらアウトなのだ。
これってずるいと思わない?ユーザーであればゆるい検査は歓迎だけれど指定業者にしてみれば納得がいかない。
実際僕も自分の家のステップワゴンをユーザー車検で構造変更をしたことがある。その時は、駄目もとで持ち込んだ部分があった。タイヤだ。
215-50-17というサイズのものを履かせていたんだけど明らかにはみ出ているのだ。午前に検査をうけるということだったから駄目だったら家に行って履き替えていけばいいなと思って駄目もとで行ってみた。
そうしたら明らかにタイヤがはみ出ているのにユーザー車検で合格をもらったのだ。このときは素直に嬉しかった、がそのゆるさ加減にちょっとムカついたりもした。
これをうちの工場でやってしまって目撃されたら処分するくせに・・・。
ユーザーであればどんどんとユーザー車検を受けるべきだと思います。そのほうが明らかに検査はゆるいのである。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。