車業界で働いていますが、一番不明なのって中古車販売です。
中古車販売って、うちの会社もそうですが一体全部でいくら払えばいいの?と。そういう不明点があります。
新車よりも各社で価格差が出やすい理由はなんなのか?
まず一つに定価というものがないという点です。その中古車には当然下取で買った仕入れ金額というものが存在しています。
その仕入れに対して、適正な価格を決めるのはその会社自身です。例えば仕入れの8掛けで車体を販売しているところもあれば、7掛けで販売しているところもあるでしょう。
下取りを取る時はレッドブックという本を元に基準を調べて下取ります。ですが、売価については特に決まりはありません。
もちろんそのままの状態だと売れないから加修しないといけない車だってあります。そのため、中古車が展示してあるプライスボードって、基本的に車体価格での表示がほとんどです。
車体価格の表示と下の方に諸費用は別とか、車検2年付きとか書いてあるわけです。
契約してみたら思ったより高くてびっくりした人もたくさんいるでしょう?
この10月から、中古車販売の価格表示は諸費用を含めた総額が義務化になります。
実際に車屋さんで働いていて、一番不透明なのが諸費用です。うちの会社は諸費用が他社に比べて安いので、たまにお客さんが違う会社の見積もりを持ってくるとこんなにとってるの?
と、びっくりします。特に大手中古車を取り扱う会社などは、諸費用がすごい。
中古車でナンバーが付いてない場合って、軽自動車なら車検代(重量税、自賠責、印紙代、車庫証明、ナンバー代)これらが最低限どこの会社でもかかります。
登録費用や車庫証明の費用などは会社によって違います。
小型車なら車検代(重量税、自賠責、印紙代、車庫証明、ナンバー代、自動車税)これが最低ラインですね。
例えばA社とB社で同じ価格の車があるとします。それらを買ったとしても同じ金額にはならないです。各社諸費用に違いがあるから。
この登録費用やら納車費用やらなんとか費用というものが、胡散臭いんです。もちろん利益を追求しないといけないから会社としては取らないとダメなんですけど。
昔僕も他社から中古車を買いました。車検2年付きで買ったんです。車検2年付きで108万円くらいだと思いました。
が、実際には108万円の他に、車検2年付きなのになぜか重量税、自賠責代なども請求されたんです。2年車検がついてるのなら、それも含まれてるんじゃないのってびっくりしました。
注文書とか契約書の見方もわかりづらいですからね。
この中古車の表記が非常にわかりにくい。これも自動車業界の闇の一つだと思うので、総額表示になるのはユーザー目線でありがたいと思います。
真面目にやってる会社もあればそうでない会社もあります。お金を払っているのに車が納車にならないなんていう詐欺まがいのお店だってあります。
こういった業界のルールもどんどん変えていかないとダメだろうって思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。