構造上の関係なのかもしれないけれど、他のメーカーよりもよく壊れる気がする。
スライドドア・アウターハンドルの破損。
なんでこんなになっちゃうのかというと、このアウターハンドルを引っ張りながら、スライドドアを後方へ押し出す構造だから。
ドアを開閉させるだけではなくて、取手の役割も果たしているから負担が大きいです。
他のメーカーも概ね同じなんですけど、部品の形なのか支点が違うのか三菱は走行10万キロ前後でよくもげます。
走行10万キロオーバーのミニキャブV。働く軽バンのスライドドアアウターハンドル交換。
スライドドアのアウターハンドルって、ドアの内側から固定されています。
まずは内張りを剥がす。
三菱の場合、このガラスを上下させるレギュレーターハンドルを外すのが最大の難関。中に小さな針金のようなクリップが入っている。
これが外れちゃえばあとは簡単です。
内張りのビニールをはがします。
スライドドアのアウターハンドルは10mmのネジ2本で固定されています。
アウターハンドルのリンク系統を外す。
鉄のロッドを解除。
あとはネジを外すのみ。
内張りについているブチルゴムをソケットにくっつけておきます。
こうしておくと、アウターハンドルの固定ネジがソケットにくっついてくるのでおすすめ。
たまに落としちゃう場合があるんです。スライドドアの奥底に。ネジが取りにくい場合、違うネジでいいやっ!といって違うネジをつけると惨事が発生します。
スライドドアのアウターハンドルを固定しているネジって思った以上に短い。それを知らないでリーチの長いネジで締め上げていくと、アウターハンドル本体にネジが干渉して内側から割れるのです。
そこでこのとりもち作戦をいつも使うようにしています。これならネジをなくすことはない。
ハンドルが外れた図です。
新しいアウターハンドルを逆の手順で取り付けていきます。
組み上げたら内張りをセットする前に、ドア内部のリンク系統を清掃・給油するのをおすすめします。普段開かないところなので、各部を給油するだけでも動きが軽くなります。
スライドドアのアウターハンドルからドアのキャッチ部分までロッドを介して力を伝えますが、この辺りが渋いとハンドルにかかる負担が大きいままです。
なんだか最近スライドドアの開閉が重たくなったなぁと思ったら、一度バラして清掃・給油をするだけでもずいぶん違います。
最後に動作確認をちゃんとすること。
ミニキャブVスライドドアアウターハンドルの交換でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
僕の車は助手席と運転席もレギュレーターハンドルなので、内張り外しの前にレギュレーターハンドル外しは必須なのですが…
ウエスをゴリゴリ押し込んで外していますが、時々と言うか毎回ピンを飛ばしてしまいます(;´д`)
ピンを失くした場所、ピン単品での発注は可能なのでしょうか?
ドアの配線を通しているゴムの蛇腹ホース(?)が単品で発注出来ない車種が多いと知った時は驚きでした(;´д`)
スライドドアではないのですが。
過去に所有していた、トヨタのスターレットEP91型。未塗装・樹脂性のフラップタイプのアウターハンドル。
これがよく割れます。割れてパカパカします。
自分の車も割れ、友人の同型車も割れ、ネットをほじくって見てみたら皆割れ・・・。ネットでは「パカパカ病」と表現している人がいて、どうやら91スターレットの持病のようです。
勝手なイメージですが、この記事を見ても、未塗装・樹脂製のフラップタイプのアウターハンドルって、なんだか割れやすく脆いイメージです。
ピンのみで発注できるメーカーもあります。ねじ止めとかにしておいてくれれば非常にいいんですけどね。耐久性に問題があるのかもしれないですね。
パカパカ病・・ネーミングのセンスが素敵です(笑)
やはり樹脂製だと、経年劣化で割れちゃいますね。