注意喚起!クーラントの交換を怠るとオーバーヒートする!クーラントの防錆効果が劣化したら注意

車のオーバーヒートについてのお話です。今の車は水冷エンジンなので、エンジンが出した熱を冷却水で冷やしています。そして熱を持った冷却水をラジエターで冷やして再びエンジンへ入れる。

走行風がラジエターに当たらないときは、サーモスイッチで電動ファンを回して規定以上の温度に冷却水がならないよう制御しています。

きめ細かい制御をしているので、車のメンテナンスをちゃんとしてればオーバーヒートはほぼおこらなくなりました。でも、まだオーバーヒートするんです。

その原因の1つを紹介。それはクーラントです。

クーラントには各種の性能があります。代表的なところで、防錆・凍結防止・消泡。防錆はエンジンの中を錆びないようにする性能。凍結防止は冬に水だと凍ってしまいます。なので不凍効果をもたせてます。濃度によって、凍結温度を調節できます。

そして消泡。これはクーラントに泡が発生すると、冷却効果が著しく低下します。クーラントのエア抜きとも呼ばれるくらい。子供のシリコンで出来たストローなどに泡をつけて洗ってみるとわかりますが、ストロー内部に泡が入ると、なかなか水で押し出すことができない。

泡が発生すると冷却水がうまく回らなくなるというわけです。

これらの機能をちゃんとクーラントが保持していかないとダメ。つまり、ちゃんとしたスパンでクーラントは交換しないといけません。

昔のロングライフクーラントは2年おき。今のスーパークーラントは10年ほどが交換の目安です。

劣化したクーラントを使い続けると、防錆効果が失われて茶色く錆びた色になってきます。不思議なことに、長い間使い続けたとしても、不凍効果はある程度キープしてくれる。錆び錆びクーラントになったとしても、凍ってしまった!という話はあまり聞きません。

それよりも錆び錆びに茶色くなったクーラントが問題です。当然スムーズにウォータージャケットやホース・ラジエター内を循環できなくなるので、オーバーヒートするということ。

ではクーラントの交換はDIYでできるか?というと、廃水の処理やエア抜き作業などを考えると結構大変。どちらかというとオイル交換よりもハードルが高いです。

そんなとき役に立つのがこちら。

クーラントリカバリーという添加剤。

この添加剤ですが、使用方法はとても簡単です。ラジエターキャップからクーラントを若干吸い取ります。吸い取った中にクーラントリカバリーを入れる。

吸い取って余った分のクーラントはサブタンクに入れておけばOK。

コレだけで、クーラントの防錆効果などが回復する。ロングライフクーラントとスーパークーラント共に使うことができる優れものです。

いたずらにクーラントを交換するよりも、この添加剤を入れてあげればそれでOK。

お手軽です。早速試してみました。

スーパークーラントの交換時期を超えている車に添加します。

当然ですが、エンジンが冷えているときに行ってください。走った直後などにラジエターキャップを開けるとクーラントが吹き出してやけどします。

スポイトが売ってなかったので、シャンプーボトルの詰め替えを買ってきました。このノズルでラジエターの中からクーラントを吸い出す。

そしてよく振ったクーラントリカバリーを入れる。

吸い出したクーラントはとりあえずサブタンクに戻しておけばOK。

たったこれだけでクーラントの交換と同じ効果が得られるというのだから大したものです。

ちゃんと消泡効果も復活するということ。

ワコーズにもクーラントブースターという商品がありますが、どうやらこのクーラントリカバリーをワコーズがOEMで販売しているんじゃないかという噂があります。

だとすると、オリジナルのクーラントリカバリーの方が安くておすすめです。昔は僕もクーラントブースターを入れていました。特にエア抜きが難しい車とかにはおすすめですよね。

今年は愛車のクーラントを交換しようと思っていたんですが、ちょっと時間も取れなくなったのでクーラントリカバリーを添加しておきました。

これで2年間は性能を維持してくれると考えれば、コストパフォーマンスはとても高い添加剤だと思います。