ターボ車にターボタイマーをつける。僕も昔RX-7に乗っている時に、買って取り付けていました。ターボタイマーってどういうものなのか?そして、今の時代ターボタイマーって必要なのか?調べてみました。
ターボタイマーってそもそも何をするものなのか?
ターボタイマーは、ターボ車でアフターアイドルを自動的に行ってくれるアイテムです。僕がつけていたターボタイマーはトラストのものをつけていました。
いろんなモードがあって、アフターアイドル時間を決定できます。例えば走行後に必ず1分のアイドリングをさせる。走行状況に応じたアフターアイドル時間に自動設定するなど。
僕はRX-7につけていたとき、アフターアイドル時間を自動設定にしていました。激しく走り回ったあとは、エンジンが切れるまでの時間が長かった。
峠を走り回って帰ってくると、ターボタイマーの時間が8分を超えるときもあった。当時のターボタイマーはイグニッションスイッチのカプラーから配線を分岐させていたので、エンジンの水温やアクセル開度などまでは解析できてなかったと思います。
でも激しく走った後はそれなりにアイドル時間が長くなりました。
ターボ車って走り回った後、すぐにエンジンを切ってはいけないとされています。理由は何故か?エンジンをすぐに切ってしまうと、ターボが放熱しきれなくて焼き付くなど故障を招いてしまうから。
ターボの冷却って、クーラントやオイルで行っています。エンジンを止めると、ターボの冷却ができません。なので、エンジンを切る前に若干アイドリングさせてオイルやクーラントを潤滑させる必要がある。
これを人の手で行うのは手間だから、ターボタイマーというものが発売されました。ターボタイマーをつけているとエンジンキーをOFFにしてもアイドリングを続けて時間が来たら自動でエンジンが停止するのです。
昨年トヨタから発売された新型車のグランエース。アルファードよりもさらにでかいミニバンです。この車にはディーゼルターボが搭載されています。
取り扱い説明書を見ると次のような記載があります。
エンジン停止前のアイドリング運転について
ターボ装置の損傷を防ぐため、高負荷走行直後はアイドル運転を行ってからエンジンを停止してください
グランエースの説明書より引用
ここでいう高負荷走行直後とはどのような走行状況なのかというと、山岳ドライブウェイなどの急な登坂路走行およびサーキットなどの連続走行
この場合アイドリング時間を約1分しなさいと指示が書いてあります。
市街地や郊外などの一般走行および高速道路の法定または制限速度走行では、アフターアイドルは不要と書いてあります。
このことから、ターボ車でアフターアイドルをする必要性というのは不要になりつつあるということがわかります。
高速道路を走ってもアフターアイドルが不要なので、相当エンジンやターボに負荷をかけない限りは大丈夫ということ。
でも、取り扱い説明書にきちっとアフターアイドルのことが書いてるので、ターボ車にとってアフターアイドルをするということは、ターボをいたわるという意味では有効だということ。
以上のことからターボ車にはアフターアイドルをする意味があることがわかりました。街乗りで使ってる分なら、アフターアイドルはほぼ不要と書いてあります。
それでも走ってすぐにエンジンを停止するのではなくて、10秒ちょっとでもいいからアイドリングして切ったほうがターボにやさしい。
以前、ターボを載せ替えた車を書いた記事です。3000kmごとにオイル交換をしていたのにターボが壊れてしまいました。
こういうことだって起こりえるので、できればターボ車は少しでもアフターアイドルをしたほうがいいと思います。ターボタイマーはいりません。今ならエンジンスターターでターボタイマーも兼ねてくれるものもありますから。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。