お客さんから急にエンジンが止まってしまったということで、レッカーされてきました。
原因を突き止めていくと、クランキングの音が異様に軽い。もしやと思いタイミングベルトを点検すると・・・
まさかのこの状態。
見事にタイミングベルトがコマ飛びしています。
車種はサンバーです。久しぶりのベルトコマとび遭遇です。走行距離は7万キロ弱。
10万キロに1度交換が必要と言われているタイミングベルト、何故このようなことが起きるのか？
はっきり言って部品が悪い
このTT型サンバーですが、初期モデルからタイミングベルトに問題を抱えていました。
10万キロに満たないで切れるケースが続発しました。
切れるというよりは、このようにコマとびを起こしてしまいます。
この初期型のTTサンバーに至っては、部品が悪いと断定できます。
切れすぎですから。
タイミングベルトの縫製が良くないのか、コマがボロボロと落ちていってしまう。
交換後はそのような事例が発生しないので、新車装着されてきたベルトに問題があるという事ですね。
タイミングベルトを劣化させる原因って、漏れたオイルやクーラントが付着した時や砂ぼこりなどが付着したなど。
あとは経年劣化でどうしても硬くなってくるのは否めないですけど。でもこのサンバーの場合、早い段階で切れていたので経年劣化とかそういう以前の問題です。
ウインカーレンズがオレンジのもので、シングルポイントインジェクションのサンバーですが、この前期型ならばベルトが切れてもバルブが付かないようになっています。
ウインカーレンズがクリアになったマルチポイントインジェクションになってからは、切れたらエンジンが駄目になります。
サンバーに乗ってる人は早めにタイミングベルトを交換してください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。