スバルのサンバーです。
エアコンが効かなくなったということで、今すぐみてほしいという飛び込み修理が来ました。
本人はエアコンが効かない。ということで慌てて来ましたが、それより気になるのはチャージランプ。
いわゆるバッテリー警告灯が点灯しているということ。
実はこの症状はサンバーでよくある故障です。その瞬間、廃プラの中から使えそうなものがあるかなぁと。
その時の写真を撮影し忘れましたが、チャージランプというのはバッテリーマークの赤い警告灯です。
これが点灯しているということは、充電系統にトラブルが出ている時です。
具体的にはエンジンがかかっているのにもかかわらず、充電できてない。オルタネーターが不良だったりすると点灯します。
エアコンと、このチャージランプの点灯何が関係しているのかというと、こちらです。
エンジンフードを開けてみると、ベルトがなくなってます。
サンバーの場合、オルタネーターとエアコンのベルトは同じものをつかっています。
ベルトが切れてしまい、エアコンも効かないしオルタネーターも駆動していないということなんです。
ではなんでベルトが切れてしまったのか?
原因はこちら。エアコンコンプレッサが焼き付いてしまいロックされています。
コンプレッサがロックしているのに、エンジンがかかってベルトで回そうとする。
コンプレッサでブレーキがかかっているのでベルトに負担がかかって切れてしまう。こういう流れになります。
スズキでもコンプレッサがロックするということで、リコールが出ましたが、スズキの場合はオルタネーターはオルタネーター、エアコンはエアコンでベルトが独立しているので、仮にエアコンベルトが切れてもチャージランプは点灯しません。
サンバーの場合、エアコンにトラブルが出てもオルタネーターにトラブルが出ても、ベルトが同軸上にあるため両方道連れになってしまう。
ありました。廃プラの中から4PK650というベルト。この辺のサイズのベルトがあれば応急処置ができます。
このようにオルタネーターとクランクだけを繋ぎます。
いわゆるエアコンレス仕様のサンバーが使ってるベルトで繋げると。
こうするとエアコンは使えないけど、オルタネーターは駆動するので走行は可能になります。コンプレッサが焼き付いてしまうと鉄粉がコンデンサやら他の部位にまで及びます。修理代が高額になりますので。
結局この人は車検が近いということで、買い替えることになりました。ダイハツのハイゼットを買うようです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。