たまーにある依頼です。主に中古車を買った人から相談されることが多いんですが、エアコンを後付けしたいのでいくらぐらいかかるか調べてほしいという相談。
そして、今日はパワステを後付けしたいから調べてほしいと言われました。一生懸命調べて見積もりしてみたのでそれぞれ紹介します。
まずはエアコンを後付けした場合から。こちらは実際に取り付けをしたことがあります。車はスバルのサンバーでTT型です。
なんとエアコン後付けキットという部品が存在して、必要な部品がセットになっています。
エアコンの主要部品は、コンプレッサ、コンデンサ、リキッドタンク、エバポレーター、エキスパンションバルブ、スイッチ、配管などなど。
それがセットで13万円です。ここにエアコンガスとコンプレッサオイル、ショートパーツ代を含めたらいくらぐらいか?
馴染みの電装屋さんに取り付けしてもらったんですが、部品代と合わせて19万円くらいでした。おそらく取り付けの工賃は電装屋さんで若干前後あるかと思います。
20万円くらい見ておけばTT型サンバーにはエアコンを後付けできると思います。
そして、U42型三菱のミニキャブに乗ってる人に、パワステを後付けしたらいくらくらいかかるか調べてほしいと言われました。
現実的に絶対にやってくれ!とは言わないだろうな・・と思いつつも調べてみました。
ミニキャブのパワステは油圧パワステです。
そもそも油圧パワステの構成部品って・・・。一つずつ思い出してみると、パワステポンプ、油圧ステアリングラック、ホースやパイプ、パワステベルト、ポンプをエンジンに取り付けるブラケット、クランクプーリー、ウォーターポンププーリー、パワステベルトのテンショナ、パワステフルードのタンク大物を思い返してもこの位あります。
油圧パワステはクランクから動力を得るので、各プーリーを交換してパワステベルトがかかるようにしないといけません。
部品代でざっと38万円位です。新品をつかった場合。高いのが油圧ステアリングラック。新品だと20万円をこえてきます。
ここに取り付け工賃などを入れると、42~45万くらいになってくるのではないかなと。
ステアリングラックと、パワステポンプをコアなしでリビルトで取り寄せれば部品代は若干下げられると思いますが、それでも軽く30万オーバーですね。
サンバーのように、後付けでキットが出てる場合は良心的で、後付けする価値はあると思います。
ミニキャブのパワステのように、キットがない場合はお勧めできません。
そもそもが新車の価格差でエアコン付きとエアコンなしでは20万も違うってことはないでしょうし、パワステ至ってもパワステありとなしで30万もちがう車なんてないと思います。
そう考えると、新車の時にとりついている車を買うのがベストだし、中古車でもそうだと思います。
後付けするということは思った以上に費用がかかるということがよーくわかりました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。