2018年8月にトヨタからの注意喚起がリリースされていたので紹介します。内容はオイルとオイルフィルターを交換しないと、車両火災やエンジン破損につながるといものです。
この内容ですが、他の自動車メーカーからも注意喚起がなされています。
今一度考えてみます。
目次
エンジンオイルを交換しないと車両火災になる理由
エンジンオイルに関する注意喚起はトヨタ以外に、スバル、日産、三菱ふそうなどで出ています。オイル交換をしないとどうして車両火災に陥るのか?
エンジンオイルを交換しないと、エンジン内部の潤滑不良により異音が発生します。
エンジン内部はオイルで潤滑されていますが、オイル交換をしていないと各摺動部分が焼き付いてしまいます。
コンロッドベアリングなどが焼き付くと、打音を発生してきます。
オイル交換が不備で起きる第一段階が、エンジンからの異音です。
エンジンをアイドリングしていてカタカタという音というよりは、アクセルを踏んで若干負荷をかけたときにガラガラという音が発生していると要注意。
いつベアリングが駄目になるかわかりません。
エンジンオイルを交換しないでいると、最初の異変としてエンジン異音が発生します。
車両火災に至るプロセスは?
きちんとしたスパンでオイル交換をしていないと、エンジンにダメージが入り、異音が発生します。そのまま使い続けていると、車両火災につながる可能性が出てきます。
エンジンから打音がでているということは、各部のクリアランスがおかしくなっている証拠です。そのまま使い続けると、コンロッドが高速回転中に、シリンダーブロックを突き破ってくることがあります。
こちらが実際にコンロッドがクランクシャフトから外れて、高速回転中にシリンダーブロックを突き破ったケースです。
車はトヨタ車ではないですが、エンジンに大きな穴が開いていることがわかります。
エンジン内部ってオイルで潤滑しています。もし、エンジンが動いているさなかにシリンダーブロックをコンロッドが突き破ってくるとどうなるか?
エンジン内部に入っているオイルが噴きだして、高温のマフラーなどに付着してそのまま発火する可能性があります。
これが、オイル交換をさぼっていると車両火災に発展する場合です。
オイルとオイルフィルターは適切に交換を!
このことから、オイルとオイルフィルターはきちんと交換をしないといけないということがわかります。
乗用車であれば最長15000kmまで使えるとされていますが、それよりも短いスパンで交換していくのが安心です。
15000kmまでオイルの性能が保持できたとしても、オイルの量だけは点検しないといけません。
オイルの性能が大丈夫であっても、少しずつ燃えていくものです。
オイルの量は定期的に点検を、オイル交換とフィルター交換は最低でもメーカー指定のタイミングで交換すること。
本来ならシビアコンディションなども考えて、もう少し早めに交換していった方が安心です。
日産、スバル、ふそう、トヨタ。どれも同様な内容です。オイルとオイルフィルターの交換を怠っていると、最悪車両火災につながりますので注意してください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。