昔、自動車メーカーのエンブレムがかっこ悪い!とかって外してしまう人、いました。
ホンダのHというマークを外してスムージングしている車とか、よく見かけました。
今日はトヨタマークについて。
一見するとただのトヨタマークです。
しかし、ある一定の年代から非常に重要な役割をしています。
それは何かというと、自動ブレーキにかかわるものです。
自動ブレーキって、レーダーとかレーザーとかカメラとか、いろいろなものを使って車が前の障害物を検知しています。
トヨタセーフティセンスで、ミリ波レーダーを使ってるタイプの車。どこにミリ波レーダーが付いてるかというと、トヨタマークの奥なんです。
トヨタマークの裏を見ると、ご覧のように大層な機会がついています。
これは、フロントミリメーターウェーブレーダセンサというもので、いわゆるミリ波レーダー。
前走車にミリ波レーダーを飛ばして、自分の車に跳ね返ってくることを利用して、前の車との距離を検出しています。
レーザーとは違い、ミリ波レーダーは遠くまで届きます。
今の車はフロントバンパーを交換する時も、この手のセンサに触れないとできない車があります。
そういった場合、最後にエーミングという調整をかけてあげないといけません。
ターゲットに対して車がきちんとレーダーを飛ばせているかを調整していく。これをエーミングと呼びます。
ちなみに、この部品は39100円。交換作業は1万円近い工賃がかかり、さらにエーミング代も別途必要。
最終的に5万円弱かかってきます。
安易に今の車のトヨタマークなどは触らないようにしてください。
非常に重要なことをしているのです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。