すぐそこに迫ってきているトヨタディーラーの統合の狙いは?

東京のトヨタディーラーは4月1日から統合されます。ぼくが住んでる長野でも、トヨタディーラーの再編は始まっています。

トヨタのディーラーっていうと、トヨタ・カローラ・トヨペット・ネッツと4つに分かれています。同じトヨタなのに何が違うの?って車にあまり詳しくない人なら???となるでしょう。

これは取り扱ってる車種が違っているのです。プリウスやアクアはこの4つのディーラーのどこでも買えます。でもハイエースが欲しかったらトヨペットだし、ヴォクシーがよかったらネッツ。カローラが欲しくなったらカローラ。クラウンが欲しければトヨタ店でしか取り扱ってない。

日産もちょっと前まではサニーとプリンスに分かれていました。それがレッドステージとブルーステージになり、今では統合されています。

ホンダやマツダも昔はディーラーが分かれていたけど統合されていますね。トヨタの規模でディーラーを統合するとなるとやはり一番大掛かりになります。

なんでこのタイミングでトヨタディーラーは統合をするのか?知り合いにトヨタディーラーで働いている人が数名いるんですが、話を聞いてメリットを探ってみました。

まず先にデメリットを挙げてみます。僕が住んでる地域では、それこそ10km圏内にトヨタディーラーが何店あるかな?かなりの数存在します。もしかしたらこの先の統合で、なくなるお店も出てくるでしょう。

会社が統合して1つになれば、拠点の数が多すぎてもよくないでしょう。それが10km圏内に相当数あるわけですから。小さなお店はなくなっていく可能性が高い。

それぞれ支店クラスは減らしていって、本店だった敷地を手広くして人員を配置していく。これによるデメリットは近くのトヨタがなくなっていくこと。

車検やら点検をお願いする時にちょっと遠くなったトヨタに行かないといけない。これは一つのデメリットですね。

そして次に出てくるデメリットは車種が統合されて、気に入った車種がなくなってしまう可能性があるということ。一番わかりやすいのがノア・ヴォクシー・エスクァイヤ。ほぼほぼ同じ車を3つもラインナップする必要はなくなります。

だって、お店は1つのトヨタなんですから。車の差別化ができないのであれば取り扱う兄弟間車種はなくなっていく。

これもデメリットですね。実はヴォクシーよりノアの方が好きなんだよね!とかいやいやエスクァイヤでしょ!やっぱり王道のヴォクシーでしょ?果たして生き残る車種はどれになるのか?気に入った車が消えていってしまう点。

考え付くデメリットは大きくはこの2点です。では今度はメリットを考えてみる。

それはコネクテッドカーを最大限活用できるという点。これから出回ってくるトヨタの新車は全てコネクテッドカーになっていきます。車とネットが繋がってるんです。

もし、急な事故や故障に巻き込まれた際のアフターサポートが手厚くなる。なぜならば、サポートしてくれるのが4つのトヨタディーラーが合体した巨大な組織になるからです。

もしかしたらコネクテッドカー専門の24時間監視体制を、人間の手でも準備してくるかもしれません。

そして、トヨタがこれから本腰をあげてくるKINTOという定額サービスです。レンタカーともカーシェアリングとも違うサービスであるKINTO。これが自動車メーカーのトヨタが自ら行うわけです。

当然KINTOの対応拠点として、これらディーラーが統合された新店舗全てになれば、もしかしたら今後の自動車というもの自体の考え方が大きく変わってくるかもしれない。

マイカーが当たり前だった時代がもうすぐそこまででなくなりつつあるのかもしれないですよね。

若者の車離れ・車の維持費は高い・コネクテッドカー・定額サービスのKINTO・各ディーラーの統合

これらのキーワードを組み合わせるとなんとなく将来の車社会が想像できてきます。でもトヨタの面白いところはそんな時代でもGRスープラを出してくる点。

車は定額でのる時代になろうが、車文化を楽しめる車種というのもちゃんと用意している。この辺りがモリゾウさんのすごいところだよなと感心してしまいます。やってることが両極端で面白い。

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