日産に続きトヨタからも超低粘度オイルが発売になりました。粘度が0W-8という超低粘度オイルです。
日産はデイズにすでに充填して採用しています。トヨタも同様の粘度のオイルを開発して、今度発売になるヤリスに新車充填してきます。
オイルの粘度もかなり下がってきました。昔は5W-30であっても柔らかいなーと言われてました。
それが0W-20が出て、0W-16が出ました。さらに0W-8です。
日産はすでに発売されています。ホンダも粘度こそ明記していないですが、ウルトラネクストという純正オイルはおそらく0W-8程度の粘度だと思われます。
新型車が発売になると、充填されてくるオイルも変わってきます。
トヨタでは0W-8を新車充填してくるのはヤリスが初めてです。それまでの従来モデルにはこのオイルは使えません。
ヤリス以後に出てくる新型車には使える可能性があります。
こちらは今までトヨタの中では最も柔らかい粘度のものでした。パッケージは同じです。
価格は4リットルで3900円です。
この0W-16よりも約25%も低粘度化されています。なかなか強烈な数字です。全合成油です。
燃費性能は0.7%向上するということです。
0.7%ということは数値的にはあまり期待はできませんね。それよりも普段の乗り方で燃費は大きく変動しますからね。
それにしてもオイルって不思議です。昔のターボ車で固めのオイルというと15W-50とかって粘度があって、僕も入れていたことがあります。
それが今じゃ0W-8ですから。当時から比べると一体どの位低粘度になってるんだよって。
もちろんクリアランスの問題からいろいろあると思いますけど、この粘度でエンジンの潤滑を賄えるというところがすごい。
エンジンオイルはサラサラになってきましたが、エンジンの油膜保護を第一に考えるのであれば、粘度は固いほうがいいです。
もし、エンジンオイルに何種類か使用可能な粘度があれば、固い粘度のものを利用するとエンジンの摩耗にはさらに効果的です。
例えば0W-20と5W-30が使えるのなら、夏場は5W-30を使うのをお勧めですよね。外気温が上がるとオイルも柔らかくなりますからね。
昔の人って季節によってエンジンオイルを入れ替えた、こだわりを持っていた人もたくさんいました。
夏が来る前に固いオイルを入れて、冬が来る前に柔らかいオイルに入れなおす。こうすると1年に2回オイル交換をすることになるので、相当な長距離を乗らない限りはちょうどいいんです。
0W-8まで粘度がさがってくると、なんだかシングルグレードと大差がなくなってくるような気もしますけど、オイルの全体的な性能は飛躍的に上がっています。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。