三菱トッポです。
希少なマニュアル車。
営業さんから
「この車を25万円で車検を取って販売したい」
という相談を受けました。
この営業さんは、いわゆる儲けは少なくてもお客さんに最大限の満足を与えたい
そんな信念をもっている人でありますので、ご要望にお答えすべく車検整備をしました。
MHOが実践したメニューは
エンジンオイル交換
オイルフィルター交換
ファンベルト交換
プラグ交換
ヘッドカバーパッキン交換
クーラント交換
タイミングベルト交換
テンショナー交換
ウオーターポンプ交換
カム・クランクオイルシール交換
オイルポンプのオイルシール交換
オイルポンプパッキン交換
タイミングベルトカバー交換
Fブレーキパット交換
リヤマフラー交換
ブレーキオイル交換
ワイパーゴム3本交換
Rハッチアウターハンドル交換
タイヤ4本新品交換
と、車検代をあわせて25万円。
因みにこのトッポの下取り価格は5万円だったそう。
儲けは全て工賃と部品代にしかならないけど、きちっと整備して販売したいと。
と、いうわけでトッポのタイミングベルト交換
搭載されるエンジンは3気筒のバランサーシャフト搭載の3G83エンジン。
下回り整備から。オイルとクーラントを抜きながら、Rマフラーとブレーキパットを交換。中間検査
車を下げてエンジンの整備に。
エアクリーナーケースとプラスチックサージタンクを外します。
そしてプラグとヘッドカバーのパッキンを交換
プラグ交換時にこの3G83エンジンはダイレクトイグニッションのイグニッションコイルを壊しやすいので注意。
そして、補機ベルトを外します。
オートテンショナーの1本がけサーペインタイン式。
オートテンショナーもタイミングベルト交換に邪魔になるので外します
ウオーターポンプを外すにはオルタネーターを少し移動させないといけない。
ウオーターポンプとオルタネーターを固定している12mmのネジを外して、オルタネーターをレバーでちょっとこじって
邪魔にならない場所まで移動。
クランクボルトはインパクトレンチが入るのでインパクトで外し、
タイベルカバーを外します。
オイルシールの交換に。ウオーターポンプのパッキンを剥がすのが大変。
オイルポンプのギヤをきちんと組み付け時にマークにあわせておくこと。
クランクのオイルシールも交換
新しいタイミングベルトとテンショナーを付けて、
張りを与えてテンショナーボルトを締め付け
タイミングのあわせ間違いだけは絶対にやらないこと。
オイルが漏れていた車両はタイミングベルトカバーが変形しているので
交換すること。
各プーリーをつけて、ベルトを張ります
エアコンコンプレッサーの溝に上手くはまらない場合があるのでよく溝に入ったか
確認してください。一こまずれていたら、ベルトは数キロ走ったら切れてしまいます。
漏れがないかを確認。
エンジンを再び回して、漏れがないかを確認。
下回り防錆塗装を施して、タイヤを交換。組み付け。
最後にワイパーとRのハッチアウトハンドルを交換して車検終了となります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。