ガソリン車であれば、エンジンは大きく4つに分けられます。
直列エンジン・V(W)型エンジン・水平対向エンジン・ロータリーエンジン。どれもガソリンを燃料としている4サイクルエンジンです。
この中で一番採用されているのが直列エンジンです。気筒数は3気筒、4気筒が一番多く、2気筒エンジンや6気筒エンジンも存在します。
V型エンジンも一時期クラッシャブルゾーンの問題で、直6から入れ替わった為、高級車に主に搭載されています。
ここで注目するべきは、少数しか生産されていないエンジン群です。あまり採用されていないとも言えますが、こだわりのメーカーが作って搭載してきています。
スバルの水平対向エンジン、マツダのロータリーエンジン、VW等のW型エンジンなど。
小数派のエンジンこそ、オイル選びに迷ったら純正オイルをお勧めします。
その理由は何故か?
目次
そのエンジンを製造する時にテストされて適合している純正オイル
例えば、直4エンジンは市場に出回っている絶対数が多いため、いろんなメーカーから販売されています。およそ自動車メーカーであればその全てが作っていると思います。
絶対数の多いエンジンだとそれに適合するオイルもたくさんあります。同じ構造をしたエンジンであれば、オイルに要求される性能も似たかよったかになっても不思議じゃないからです。
これが少数派エンジンだとどうか?
まずはマツダのロータリーエンジン。ロータリーエンジンって、4サイクルエンジンというよりは2サイクルエンジンに構造が似ています。
普通の4サイクルエンジンオイルを入れてもいいとされていますが、オイル選びに迷ったら純正のエンジンオイルを使うのが安心です。
お客さんにもRX-8に乗っている人がいますが、オイル交換のオーダーが来た時にどのオイルを使うか聞いてみて、お任せといわれれば純正を使います。
値段も手ごろで信頼性も高いためです。
スバルの水平対向エンジンも同じ。V型エンジンさらに展開させて左右バンクが180度水平にまで開いています。
これってオイルの事を考えると非常に大変なエンジンだなと。
直列エンジンならピストンが上下運動をするために、スムーズにオイルはオイルパンに戻ってきます。
水平対向だとそこは重力の影響は受けにくい。定重心化にはもってこいのエンジンですがノウハウはやはり必要。
こちらも普通の4サイクルエンジンオイルでOKとされていますが、心配なら純正オイルです。
しかも水平対向エンジンってオイルの量が比較的多めですから。
VWのW型エンジンなどはもはや例外ですよね。ブガッティのヴェイロンなどにも搭載されていますけど、V型よりもさらにシリンダーブロックが複雑です。
この辺も心配なら純正オイルを使うのが問題ないですよね。
少数派のエンジンこそ純正のオイルを使う安心!
GT-RのエンジンもV6ですが、ライナーレスの非常に高性能なエンジンを積んでいます。
このエンジンは日産の純正オイルを使っていなく、Mobile1を使っています。
指定粘度も0W-40。開発した水野さんは低燃費化も促進したかったということで、ワイドレンジの低粘度オイルを採用したと。
しかしそれでは熱的に厳しいということで、シリンダーブロックをライナーレス化して、エンジンオイルは安定した100%化学合成油を採用したという経緯があります。
まよったら純正オイルというのは、ある意味保険みたいな考え方になるかもしれませんけど一番信頼性のあるオイルなのでお勧めです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。