人を車に乗せていて
「乗り心地の悪い車だねぇ。ガッタンガッタンと」
などと言われたことはありませんか?僕はしょっちゅう言われます。乗り心地の悪い車っていうのはどんなことをいうのか?
一番わかりやすいのが、ガタガタ道を通った時、そのガタガタをダイレクトに乗員が感じてしまう場合。段差を乗り越えたらその衝撃をうまくいなしてくれない車。
こういう車は構造的な問題なのか?それとも何か改善できるのか?
新車時から乗り心地がわるい車って、これはマズイです。でもたくさんあります。各部の部品がへたっていないのに、乗り心地が悪い車。どうやって改善するのか?
ポイントは2つです。タイヤとアブソーバー。この2つを見直すだけで随分とよくなります。純正で取り付けられているアブソーバーとタイヤがよくないということ。
プリウスなんか乗り心地が悪かったです。あれはショックアブソーバーがうまく動いていない典型的な感じでした。
新車で買った時から乗り心地が悪いのであれば、タイヤやアブソーバーを見直してみてください。
新車じゃなくて、ある程度使い込んだ車。これの乗り心地が悪くなってきた・・・。考えられるポイントはどこか?
新車と同じでタイヤとアブソーバー。この他に各ブッシュやボールジョイント。アブソーバーのアッパーマウントなども交換を考えるべきです。
タイヤとアブソーバーを見直すだけでも随分改善されるけど、その他のクッションを担ってるブッシュなどが潰れてしまえば、衝撃はダイレクトに伝わってきます。
乗り心地の半分くらいはタイヤが影響していると思います。
たとえ溝が残っているタイヤであっても、古くなってくればダメ。ゴムが硬くなるので乗り心地がすこぶる悪くなります。
当然のことながら扁平率が低いほどクッション性が無くなっていくので、乗り心地が悪くなる。
知り合いがどうしても乗り心地が悪いなぁというハイゼットカーゴに乗っていて、タイヤサイズをターボのものに流用したそうです。すると相当変わりました。
145-12-6PRというタイヤから165-65R13への交換したんだそう。タイヤも貨物仕様のタイヤから乗用タイプです。
もうこれだけで激変ですね。タイヤの鮮度も新しくなるし、扁平率もあがる。タイヤが分厚い方がクッション性がよくなります。
ただ貨物車などになると、耐荷重をきちんと計算しないと車検に通らなくなることもあります。
そのあたりは自己責任で。
コーナーリングの限界速度などを求めるのであれば扁平率は低い方がいい。だけど、乗り心地を考えるのであればタイヤは分厚い方がいい。路面のある程度の段差などはタイヤでほとんど吸収してくれます。
乗り心地が悪くなってきたらまずはタイヤを交換してみてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。