雪国ではタイヤの履き替えをシーズンごとに行います。
雪の降らない地域ならスタッドレスタイヤは不要なので、車についているノーマルタイヤのみしか必要ない。
スタッドレスタイヤが必要な地域では、タイヤを履き替えたあとの保管方法についてちょっと悩んでしまうところがありませんか?
そこで、タイヤの正しい保管方法を詳しく調べてみました。ソースはタイヤメーカーのHPからの情報と経験則に基づくものです。
目次
日陰保管が大前提!日光にさらしてはいけない
まず何よりも守らないといけないことは日光に当てないこと。
タイヤはゴムでできています。紫外線に当てると劣化が著しく進んでしまうのです。例えばタイヤの表面が変色したり、硬くなったり。
表面がボロボロになったりしてしまいます。屋外保存でも問題はないのですが、絶対に日陰に置いておくこと。これが大前提になります。
屋外保管なら湿気のない場所で保管
続いては屋外保管の場合。できるだけ湿気の少ないところに保管をしておきましょう。湿気もタイヤにとっては大敵です。
タイヤ以外でもホイールが付いてる場合だと、ホイールが湿気で錆びてしまう。
ホイールが付いてると湿気がタイヤとホイールの接合面にたまりやすく錆びてしまう。
タイヤとホイールの接合面が錆びてしまうと、そこからエア漏れをおこす原因になります。屋外保管でもいいんですが、風通しのいい場所で保管をしてください。
間違っても雨が当たる場所はダメです。
タイヤは縦置き?横置きどちらがいい?
これは実際に我が家で保管しているタイヤの状態です。我が家は若干のビルトインガレージになっていて、その奥にタイヤを横に積んでいます。
ホイールが付いてるタイヤもあれば、次に組み換えるためにタイヤのみのものもあります。
まず横置きで保管する理由について、縦置きのラックなどで保管するとタイヤの重みでその部分だけにストレスがかかって変形しやすいんです。
横置きなら重さを受け止める面積が広いため、縦置きよりも問題が少ないです。
ただ、横置きでもホイールが付いてなくてタイヤのみの場合、その上にホイール付きのタイヤなどをおくのはよくありません。
タイヤを横積みするのはホイールがついた状態がベストです。ホイールでタイヤにかかる荷重を受け止めてくれるから。タイヤだけで横積みにすると、タイヤが潰れてしまいホイールん組んだ時にエアが入れにくくなってしまいます。
タイヤの積み方は縦置きよりも横置きがベストです。
タイヤラックなどで保管する場合は、1ヶ月ごとくらいにタイヤの向きを変えて一箇所で重さを受け続けないように配慮してください。
タイヤの空気圧は半分以下にしておくこと
ホイールにタイヤが組んである状態で保管する場合、タイヤの空気はどうするか?次にはくときのことを考えて、若干高めにしておくと空気を入れないでそのまま使える!
と思ってしまうのが人の性。
ですが、これはタイヤによくないんです。タイヤに指定空気圧を入れて保管しておくと、内部が常に緊張した状態になってしまいます。
これだとタイヤにいつもと同じストレスがかかり続けてしまう。なのでタイヤの空気圧は1kPaくらいまで落としておくのがベスト。
DIYでタイヤ交換をする人は、空気入れを買っておくのがいいです。
僕が愛用しているのはこちらの空気入れです。車のタイヤもこんな小さな空気入れできちんと指定空気圧まで入ります。
空気入れを買うまでは、やっぱり空気圧は高めで保管していたんですけど。今は家で空気を入れられる安心感があるので、タイヤの空気圧を落として保管しています。
タイヤ保管サービスの良し悪し
最後にタイヤ保管サービスについて書いてみます。実際にうちの会社でも昔タイヤ保管サービスをやっていました。
これって、ある程度採算度を外視したいいサービスですがメリットとデメリットの両方があります。
タイヤ保管サービスのメリット
・自宅で保管しなくていい
・交換もすぐに工場に持ってしてもらえる
・タイヤの状態をプロが装着前にチェックしてくれる
タイヤ保管サービスのデメリット
・タイヤを保管しているお店でしか購入しにくい(タイヤ代が高い)
・タイヤを人質(笑)に取られてるため、車検などもお願いしないといけない気になる
メリット・デメリットをあげてみました。全体的にはメリットの方が多いです。純粋にタイヤ交換と保管してしかしていないサービスもあります。
車検整備などをやってる工場だと、一般的な整備も全てお任せしないといけない気になっちゃいますけど。
ある程度自宅から遠くても、通勤管内にこういったサービスをしているお店があれば利用するのも有りかもしれません。
うちの会社は採算が取れなくて、負担になりすぎるという理由で撤退しました。タイヤの保管量が相当で、出し入れする倉庫がいっぱいになって第二倉庫を使うようになってから効率が悪くなった。
一定以上の量を越えると、キャリーオーバーしてしまうし保険金もある程度かかるので採算があわなくなっちゃったのです。
ということであと1ヶ月もしたらスタッドレスタイヤの履き替えシーズン最盛期になってきます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
おはようございます。
タイヤの記事で思い出しましたが明らかにパンクではないのに空気圧が少しずつ減っていく症状は過去に経験ありませんか?
スローパンクチャーという現象ですね。
そのような時はどのような対応していますか?
自分は空気圧を上げてみたり下げてみたりして水につけてみたりします。
スローパンクチャーは空気圧を高めに充填して水の入ったおけにタイヤ丸ごとしばらく漬け込んでおきます。
時間がもらえない場合は、オーナーに話をしてタイヤを脱着してビードを清掃。あとはチューブレスのバルブ交換をしてみるのもいいと伝えたりします。