この手の事象が非常に増えてきました。
ことの発端は、
「おう!パンクしちまったからよ、車持って行かせるからすぐ直してくれや!」
という電話から始まりました。パンクかあ・・。スペアタイヤが付いてなければ、パンク修理か、もしかしたらタイヤがダメになってるかもしれないなと。
運ばれてきた車を見てびっくり。
ロードサービスで運ばれてきました。
いや、これもはやパンクとは言いませんね。
思い切りバーストしてますね。
レッカー業者が車を下ろしてまもなく、オーナーからまた電話がかかってきました。
「車見たか?タイヤダメだろ?いまから俺が他のタイヤ持っていくからそれに組み替えてくれや!1本ばっかり組み替えてもダメだから4本な!」
最初はタイヤ1本のパンク修理だと思ってました。
この日は整備士が研修に行っていたりして、予約の仕事も立て込んでいて、突発的な対応が難しい状況でした。
それでもなんとか仕事の流れを読みながら、タイヤ4本を組み替えして車両を引き渡すとき。
「なんだよ、こんなに工賃高えのか?もっと安くならねぇのか?」
田舎のおじさんあるあるな発言なので、それほど気にも留めませんでしたが、一番困るのはわがままな高齢者が非常に増えてきたということ。
この前も代車を借したら、アクセルとブレーキを踏み間違えたといって、縁石に乗り上げられて足回りが相当狂ってしまったり。
やれバッテリーが上がってエンジンがかからない。今すぐきてくれないと困るの一点張りだったり。
対応に非常に困惑することが多々あります。逆に若い人はとても誠実な方が多く、作業をして送り出すと
「ありがとうございました」
と、笑顔で帰られたり。
今年はうちの会社をトータルで見ると退職者が数人出るのに対し、新卒や中途採用予定は0。つまり人員がマイナススタートで来年度を迎えます。
整備士の数も年々減っていて、予約で埋めていかないと作業をコントロールできなくなってきてるのが事実。
これから先整備クライシスが起きて、多分ですけど整備してもらいたくてもしてもらえない状態ってどんどん増えていくと思います。
それは整備士の絶対数が減ってるからです。そこにきてこの手の高齢者問題っていうのは、日本の近い将来がどんどん不安でしかなくなってきてしまいます。
昔のおじいちゃんおばあちゃんは優しかったのになぁ。考えてみたら今週を振り返って嫌な思いをしたのって、全部高齢者の対応だったなと。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。