タイヤ交換は完全予約制の時代へ

自分が整備士になった頃って、振り返ると

「タイヤ交換をしてくれ!」

と、駆け込んでくるお客さんが今よりも少なかったと思います。

なんでか考えてみたら、今でいうところの団塊の世代の先輩方っていうのは、自前でタイヤ交換なんかしてしまっていたためです。

ところが、そんなDIYにも強かった世代が、高齢者になった現在は自分でタイヤ交換をするのがキツくなってきたわけです。

当然のことながら、タイヤ交換の依頼が増えていく。

では、若い世代はタイヤ交換どうなのかっていうと、ほとんどがお店で交換です。自分で交換する人の比率が団塊の世代よりよっぽど低いです。

これらを踏まえると、タイヤ交換の依頼が増えているというのは納得の事実です。

そして10年くらい前の時期っていうのは、予約なしでもタイヤ交換に飛び込まれてきたら、大体が引き受けてあげていました。

が、今は完全予約をしているお店がほとんどです。

これはなんでかと言うと、整備士の担い手が不足しているから。僕が現場で整備をしている時っていうのは今よりも整備士の数が多かったです。

作業するメカニックが少ないのに、タイヤ交換の依頼が多い。これでは日常業務が回らなくなるため予約制にして、数を制限する。

こんな流れなんです。

さらに分析していくと、タイヤ交換に来る人って、他の整備工場のお客さんもやってくるんです。点検や車検をしていない車両がタイヤ交換にだけやってくる。

「いつも整備してる工場でやってもらえないのですか?」

と、それとなく聞いてみると

「断られた」

という回答。

周りのタイヤ交換の相場を聞いてみると、年々高くなってきています。どうして高くなっているのかっていうと、引き受けたくないのが半分あるんだと思います。

日常業務を圧迫するので。

それでもタイヤ交換を依頼してくる人は高額であっても、収益を取れるので渋々引き受けると。

うーん、これって根本的に何かが間違ってますよね?

タイヤ交換のスキル、自分で身につけておいた方がいいです。いざ雪がちらついたときなんんか、どこも一杯一杯で引き受けてもらえませんからね。

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