タイミングベルトを交換するときって、大体がウォーターポンプと補機駆動ベルト、各オイルシール、ここまで交換するのがセオリーというか、業界の暗黙のルールになりつつある。
タイミングベルトを交換したあとは、特にあまりやったことがない人ほど緊張をするものだ。
僕もとても緊張したのを覚えている。
緊張してセルモーターを回してエンジンがかかる。かかったらもう拍手喝采ものだ。
うれしくてたまらない。次はエンジンをかけておいて、オイル漏れや水漏れがないかを確認する作業になる。
しばらくアイドリングをしていると、ふとあることに気づくことがある。
あれ、おかしいなぁなんだかアイドリングが下がらない気がするぞ・・・。と。
ふと確認するとヒーターも効いていない。そうである。冷却水のエア抜きが不十分なのであった。
エア抜きをきちんと行わないと、アイドリングが下がらないのである。
そしてとある日、タイミングベルトを交換した同僚が
「スローがさがらねぇーよー」
というので、エアなどを確認してみたらきちんと抜けている。うーむ、ISCでもおかしくなったか?
と思ったら、原因はとても単純なことであった。
ヒーターはきいている・・・。うん?ヒーター?原因がわかった僕は、同僚がトイレに行っている隙にヒーターブロアのスイッチを切った。
そうすると1000回転を超えていたアイドリングが800回転に簡単に下がったのだ。ファンのブロアモーターの電気負荷を補うためにアイドリングが高くなっていただけである。
トイレから帰ってきた同僚は、一体何が原因だったのか分からずじまいで、
「あれ、勝手に直っちゃった」
といっていました。ちゃんちゃん
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。