今日もかなりレアな画像を撮ってきましたよ。
何かというと、
見てのとおり、バルブです
ただのバルブじゃありません。
このバルブは
タイミングベルトが切れてしまって、
ピストンに突いてしまったバルブです
よぉくご覧ください
微妙ーに曲がっているバルブ
大体の国産車は、ピストンとバルブのクリアランスがないために、
タイミングベルトが切れると、カムとクランクシャフトの動きがばらばらになり、
バルブとピストンが接触してしまいます。
そうなるとバルブはもう使い物にならないし、
下手したらシリンダーヘッドも損傷を受けてしまいます。
MHOが知っている中で、昔のスバルの軽自動車は
タイミングベルトが切れてもバルブがつかない設計になっていました。旧規格の平成10年以前のヴィヴィオやサンバーです。
このバルブは、ホンダのACTYのエンジンのバルブなんですが、
ホンダに問い合わせたら、シリンダーヘッドは生きているということだったので、
バルブだけ打ちかえることになりました。
さて、バルブといいますと
これもご覧ください
これはどちらがインテークで、どっちがエキゾーストでしょうか?
答えは、大きいほうがインテーク(吸気)
小さいほうがエキゾースト(排気)
です。
最近主流の5バルブというものは
インテークが3本
エキゾーストが2本です。
なぜ、インテーク(吸気)側を大きくとるのか?
吸気というものは、吸い込むわけですよね?
排気というものは押し出すわけですね?
エンジンにとって、どっちが簡単にできると思いますか?
吸気は負圧で、排気は正圧です。
答えは排気。
押し出す力のほうが大きいですよね。
自分でも息をすって下さい。そして、吐いてください。
息を吐き出すほうが自然に行えますよね?
インテーク側のバルブを大きくして、よりたくさんの空気を吸い込み、
排気側のバルブでピストンで強引に押し出す。
そんなイメージですね。バルブはインテーク側のほうが大きいということは覚えておきましょう。
テストにでるよこれ(笑
まぁこんなものがバルブってやつなんですが、
当然これが曲がってしまうと、圧縮がかからなくなります。
コレだけ曲がっていちゃそりゃ駄目ですね
しかもこのエンジンは怖いことに4万キロでタイミングベルトが切れてしまいました。
ホンダのタイミングベルトはほかのメーカーよりも太いベルトなのにね。
レシプロエンジンに乗られているかたで、
タイミングベルトのエンジンの人、
早めにベルトを交換することをお勧めします。
じゃないと後で泣きをみてしまいますからね。
タイミングベルトもタイミングチェーンもそうですが、寿命を大きく分けるのが
エンジンオイルと冷却水の管理です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。