タイロッド、別名ラックエンドとも呼ばれる部品。この部品も車検で検査があります。タイロッドは何をしているかというと、ハンドルを切った動きをラックピニオンにて動きを伝えます。
その動きをタイロッドエンドを通じてステアリングナックルに接続されて舵取りをしています。単純にロッドなのになぜ車検の検査指摘事項があるのか?
ステアリングラックという部品はボディに直接ねじ止めで固定されていたり、はたまたメンバーに固定されています。このままステアリングナックルへと連結すると、段差を乗り越えた時など高さの位置が合わなくなる。
ここの部分を担っているのがタイロッド。
タイロッドはボールジョイント形状になっていて、自在に動くようになっています。この為、段差を乗り越えてナックルとの高さが合わなくなったとしても、ジョイント部分で調整できる。
ただ、ボールジョイントという機構をもたせるとガタつきが発生してくることがある。車検ではこのタイロッドのガタつきを検査します。
こちらはラックアンドピニオンではないステアリング装置。これもタイロッドと呼ばれるバーになります。この場合めちゃくちゃ曲がってますね。
こうなったら当然交換です。トラックなどの足回りにはラックアンドピニオンが使われてない場合もあります。単純にタイロッドはバーのような形状をしてるものになります。こういうタイプのものは、位置調整のためにタイロッドエンドを外側と内側にもつかっています。両方のボールジョイントで高さなどをフレキシブルに対応しています。
当然ぶつけて曲がったら交換。
ラックアンドピニオンでタイロッドが曲がるというのは、なかなかないですが損傷したら当然交換。
あと冒頭でも説明した通りボールジョイントにガタつきが発生したら交換です。
タイロッドの交換時期は、損傷したらもしくはボールジョイントにガタつきが発生したらになります。
タイロッドの交換費用はどのくらいかかるか?
部品代は5000円前後です。工賃はピンからキリまでありますね。多くの車は整備指数が1時間〜1時間半程度。工賃は1万円くらいですね。
中には片側の交換工賃が4時間という設定の車もあります。
タイロッドの交換費用は片側15000円〜35000円程度になってきます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。