エンジンの冷却ラインにはサーモスタットと呼ばれてる弁が取り付いています。どのような役割をしているのかというと、冷却水の温度によって弁を開閉させています。
例えば冬場はヒーターが早く効いてほしいですよね?その場合、ラジエターまで最初から冷却水を通すとなかなか暖かい風が出てきません。逆に真夏はガンガンとラジエターで冷却水を冷やさないとオーバーヒートしてしまいます。
サーモスタットは中にワックスが入っていて、規定の温度に達すると弁が開くようになっています。このおかげで冬はヒーターが早く効くようになり、夏はオーバーヒートを防げているわけです。
ではこのサーモスタットの交換時期はどのくらいか?
サーモスタットの交換時期は、壊れたら交換というのとある程度の走行距離や年数がきたら予防のために交換するといった2つのパターンが考えられます。
サーモスタットが壊れると、弁が開かなければエンジンがオーバーヒート気味になりますし逆に弁が開きっぱなしになるとヒーターがなかなか効かない原因になります。こういう症状がでたら交換。
そして距離と年数で交換するのであれば10年10万キロをめどに一度交換しておけば心配はないと思います。
サーモスタットの交換時期は「壊れたら」か10年10万キロで予防交換というのが一般的です。
それではサーモスタットの交換費用はどの程度かかってくるか?国産車のサーモスタットであれば、部品代で2000円〜3000円くらいです。
サーモスタットを交換しようとすると、クーラントもある程度抜けてしまいます。できれば一緒に交換してしまうのもいいでしょう。もちろん補充するだけでもいいんですが、クーラントのエア抜き作業が必要になります。
外車のサーモスタットはちょっと特殊な形状をしていて、国産車よりも部品代が高いです。以上を踏まえてサーモスタットの交換費用を算出すると、6000円〜20000円程度かかってきます。
サーモスタットをDIYで交換しようとする時、気をつけないといけないのはきちんとパッキンを剥がすということ。
特に紙のタイプのパッキンをつかってる場合です。少しでもパッキンが残ってしまうと水漏れの原因になります。サーモスタットの中にはゴムパッキンを使ってる物もありますが、こちらも取り付け面はきちんと清掃しましょう。
そして取り付ける時はパッキンがねじれないように装着するようにしてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。