ウォーターポンプを交換したテラノですが、
もうひとつトラブルを抱えていたのでそれも修理
トラブルはブレーキを踏むと警告灯が点灯してしまうというもの
日産テラノ
型式 KD-PR50
エンジン TD27
平成7年式
通常ブレーキ警告灯が点灯するのは、ブレーキオイルの油面が下がってきているか、
それともサイドブレーキを引いたときかだ。
ブレーキパッドが減ってくると、そのぶんブレーキオイルがキャリパーの中へ流れ込み、
リザーブタンクの油面がさがる。なので警告灯を点灯させて、ブレーキパッドが残り少ないですよと
オーナーに知らせる役割をしている。
ブレーキオイルはほぼMAXまで入っている。ブレーキパッドも問題はない
サイドブレーキを確認したけれど特に問題もなし。
症状はブレーキペダルを踏んだら点灯する。
もしかしてブースター系統かと思って説明書を開いてみる
すると、ブレーキ警告灯が点灯する条件がもう一つこのテラノには備わっているらしい
それはブレーキ倍力装置に異常があるときに点灯するそうだ。
今の車はブレーキ倍力装置に圧力センサーがついていて、装置が壊れたら
警告灯を点灯させる車も出てきた。ダイハツの軽自動車などにはブースターに圧力スイッチがついている。
逆に大型トラックなどは、エンジンをかけない状態でブレーキペダルを何度もポンピングすると
ブースター内の負圧がなくなり、キーをONにすると警告音を発生させる車が多い
テラノのブレーキブースターを眺めてみると、圧力センサーはブースター自体には
取り付けられていないようで、どこか違う場所で感知しているもよう。
ブレーキのペダルタッチはブースターが壊れているようなそぶりはあまり感じない。
つまり初期段階のトラブルかもしれない。
こういうときは、ブースターにつながるエアホースを点検するのが常套手段だ。
インマニとブースターをつないでいるホースには異常はなし。
まあこのホースに亀裂がはいってればブースターの操作に違和感を感じるだろう。
ということは、他のバキュームホースはどうでしょう?と点検していたら
全体をくまなく調べていると発見。バキュームホースが一本破断していた
エンジンをかけて、ブレーキペダルを踏み込んでも警告灯は点灯しなくなった。
原因はバキュームホースによる負圧漏れでした。
バキュームホースは耐熱シリコンホースへ交換するのがおすすめ
破断したバキュームホース。またおまえか。バキュームホース。といいたくなるような原因でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。