車のガソリンが古くなるとどうなるか?
よく言われるのが、ガソリンは生もので次第に腐るというもの。ガソリンが腐るっていうのはあまりイメージしにくいですよね?
ガソリンが劣化し過ぎた結果どうなるのか?一度経験したことがあるので紹介します。
車はテラノです。ガソリン車でした。
エンジンがとにかく不調で、吹けないし、しまいにはエアクリーナーボックスへバックファイヤを起こす始末。
最初はミスファイヤでも起こしているのかなって思ったんですけど、そうではない様子です。
原因を突き止めていくと、燃圧が低いことが分かりました。
燃圧計をセットしてみると、なんと既定の半分以下にも満たない1kg/cm2。
こんなに低けりゃそりゃ駄目だ。
燃圧が低い原因はいろいろ考えられますが、とりあえず燃料ポンプを外してインジェクターまでの燃料パイプを掃除しようと思いました。
すると燃料ポンプがこの状態です。
ワニスでギトギト。明らかにガソリンが劣化したものが固体化したような状態。
ここから詰まってしまっていた模様です。
本当はポンプを交換したいところですが、ストレーナーなど分解できるものを分解して徹底的に掃除してやったら、燃圧が正常値まであがってエンジン不調はなくなりました。
ガソリンが劣化すると、失火に似た症状が発生します。
この時点だと点火系なのか燃料系なのか、詳しく診断していかないとわかりません。バックファイヤなどを起こすようになれば、燃料系を真っ先に疑っていいと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。