実家の母親の車に久しぶりに乗りました。車屋さんをやっている癖なのか、エンジンルームを開けて一通り状態を点検していたらあることに気がついた。
定期点検ステッカーが更新されていた。
これが何を意味するのか?というと、12ヶ月の定期点検を受けたという証拠です。おや?と、いうことは販売店のディーラーで点検をいつの間にか行っていたんだな。
普段我が家の母親は定期点検というものはやりません。息子が自動車整備士ということもありますし、全てのメンテナンス管理を僕がしています。
が、今回定期点検をやっていた。その理由は単純です。母親の車は買ったばかりの新車です。買って1年目なので点検をやったんでしょう。
母親に限らず、新車を買ってくれたお客さんっていうのは12ヶ月点検をやってくれる確率が抜群に高い傾向があります。やっぱり買ったばかりの新車だし、1年目を経過したので節目として点検してもらうか!という具合です。
財布の紐が固いユーザーでも点検に出してくれる確率は高いです。
これはいいことだけど、考え方がちょっとまずいのです。
12ヶ月定期点検って、おそらくオイルを交換したりすると15000円程度の費用がかかってきます。洗車もしてもらうし。それはそれでコストパフォーマンスの高い仕事です。
みなさん新しい車は率先して点検に出してくれますけど、古い車こそ点検するべきなのです。
車が古くなると
「もう古いしわざわざ点検なんかしなくても車検で直すからいいや」
という考え方に徐々に変わっていく。
車検は2年に1度のもの。点検はその間の1年。この1年間をおろそかにすると以外といろんな部品が壊れていたりする。
僕も車屋さんに勤めているので12ヶ月点検は必ず行います。そうすると、いろんなブーツが破れてたりオイルが漏れてたりするですよ。きちんと車検の時に直していたとしてもですよ。
古い車ってどこかで部品の寿命を迎えているものがでてきます。ドライブシャフトのブーツが破けたまま1年間走ってしまうと、ベアリングが錆びて走行時に音がでてしまう。そうなるとブーツを交換しても無駄です。
ドライブシャフトごと交換しないといけない。トータル的に考えると余計にお金がかかっちゃうわけですね。
古い車こそ定期点検に出すべき。その部分を修理しなくても、悪いところをメカニックが見て相談に乗ってくれます。車検前に直すか車検の時に直すかはプロに判断を委ねておくのがベストです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。