オイル添加剤は効くのか?オイル添加剤を入れる必要性を実際に試して検証してみた結果

エンジンオイルの添加剤。車に詳しくない人であっても聞いたことがあるかと思います。実際にオイル添加剤を勧められることもあるだろうし、入れたことがある人もいるでしょう。

そもそもエンジンオイル添加剤ってどうなのよ?毎回オイル添加剤を入れている僕が検証してみます。

オイル添加剤とは何をするもの?

まず、オイル添加剤っていうものはなんなのか?これは実際に勘違いしている人がいると思うので、改めて考えてみます。

オイル添加剤というのは、エンジンオイルの寿命を延ばしたり、足りない添加剤を入れることでオイル自体の性能を引き上げる目的のものです。

オイル添加剤の使用方法は、オイル交換をしたエンジンに注入する。もしくは新しいオイルと一緒に混ぜて入れるだけです。使用方法は簡単そのもの。ぼくは毎回オイル交換時に違う種類のオイル添加剤を入れています。理由は本当に効果がある添加剤はなんなのか?その辺を検証するため。

オイル交換で入れるオイルは同じ銘柄の鉱物油です。ここに添加剤を加えてどのような変化が体感できるのかを調べています。

オイル添加剤には目的がある

まず最初に理解しておかないといけないのはオイル添加剤には目的があるということ。まったく同じオイル添加剤ってありません。それぞれオイルのどの部分を引き伸ばしたいかなどといった目的を持っています。

例えば、オイル漏れを防止したい。これは硬くなったオイルシールの弾力性を回復させる添加剤がはいっています。オイルシールの性能を戻すことでオイル漏れを防ぐ。

エンジン内部の騒音を低くしたいというものもあります。潤滑性能をアップさせるモリブデンなどを配合した添加剤です。

エンジン内部の汚れをきれいにするという目的の添加剤も当然あります。清浄性能を引き上げる添加剤が多数配合されています。

その他にもスポーツ走行をするために、オイルの油膜を強化するものもあります。とにかく添加剤にはそれぞれいろんな成分が配合されて、それをオイルと混ぜることでオイルのその部分の性能を引き上げることができるのです。

なので、自分がオイル添加剤に何を求めるか?これが重要になります。オイル漏れを減らしたいなら、オイル漏れ低減をうたってる添加剤を入れないとダメです。きちんと用途にあった添加剤を選んで入れること。これが必要になってきます。

普通に車を乗ってる分にはオイル添加剤はいらない

自動車メーカーの指定しているオイル交換時期をちゃんと守っていれば、オイル添加剤を入れる必要は全くありません。何故ならばきちんとしたグレードと粘度を守ったオイルを入れておけば、エンジンの性能は担保されています。

普通に街乗りをしているだけで、エンジンオイルをきちんとしたスパンで交換している。なのにエンジンが壊れた。では自動車メーカーの信頼性が疑われてしまいます。

純正同等のオイルをいれてエンジンが壊れてしまうので、毎回オイル添加剤を入れてくださいではお粗末すぎます。

普通に車を使っているだけなら、オイル添加剤は特に必要はないということです。

オイル添加剤が必要になるケースとは?

それでは逆に、オイル添加剤をいれないとダメだなという場合はどんな時なのか?

まず一つ目として挙げられるのがフラッシング目的の場合です。フラッシングオイルやフラッシングに特化したオイル添加剤があります。

オイル交換をサボっていると、エンジン内部にスラッジが堆積してきます。このスラッジが油路を詰まらせてターボ車であればターボを壊してしまう。

ターボを新品に交換する場合など、このスラッジをある程度除去しておかないと、またターボを壊してしまう。こういう時は、オイル添加剤を使う意味があります。

その他に、サーキット走行などを行う場合。通常では考えられないほどエンジンに負荷が発生します。使っているオイルだけでは油膜をカバーできない場合など。エンジンを壊しかねない時、添加剤の力を借りて、エンジンを保護する。こういう目的でも添加剤は大いに役立ちます。

オイル漏れが多数発生している時なども同様です。オイル添加剤で驚く程オイル漏れを抑えることが出来る。これは試してみた結果です。本当にオイル漏れが止まることがあるのです。高額な修理代が発生するのなら、まずは安価なオイル添加剤でオイル漏れを止めてみる。こういった使い方でも添加剤は威力を発揮します。

オイル添加剤で体感できたかどうか

ぼくは今年に入ってから、オイル交換時には必ず違う銘柄の添加剤を試しています。ぶっちゃけ体感できたのってあるのか?

この答えはYESです。

どういった添加剤が体感できたのかというと、オイル漏れ防止の類。そしてフラッシング目的のもの。あとは油膜を強化するタイプ。このあたりは鈍感な僕でも体感はできました。オイル漏れ防止は見てわかるし、フラッシングも排出されたオイルの色が全然違った。

油膜保護の添加剤は入れる前と入れたあとで、メカニカルノイズの質がかわりました。

エンジンオイル添加剤は、体感ができるかというと難しいものもあります。本当に効果があるのかどうかって、人間の感覚で優劣つけるのは難しいです。ちゃんと油圧や油温などのデータをとってみないと、正確な答えはでませんから。

今自分の車にオイル添加剤を入れる必要があるのか?その辺を見極めて選んでみてください。

意外とオイル添加剤って楽しいです。

普段使いでおすすめの添加剤は?

それでは、僕がお勧めするオイル添加剤を紹介します。まず断っておきたいのは、使用用途が街乗りで普段使いの人向けであるということ。

スポーツ走行やフラッシングなどの目的ではありません。

普通に使っていて、普通にくたびれてくるエンジンにおすすめしたい添加剤はこちら。

これは、KUREのモーターレブというオイルの性能を向上させる添加剤に加えて、多走行車という5万キロオーバーのエンジンに使う添加剤を一緒にしたものです。

多走行車は5万キロを越えてきたエンジン内部をクリーンにして、ピストンリングなどの固着も防いでくれます。そしてオイルシールの弾力を復元してオイル漏れにも対応。くたびれてきたエンジンや古くなったエンジンにオススメできる添加剤。

これにモーターレブです。モーターレブはオイル自体の性能をアップさせてくれる。この2つがミックスしているので好んで入れています。

オイル全体の性能を向上させて、エンジンのくたびれた部分を癒してくれる。2本入りなのでコンパクトカークラスであれば2回使える。

自分にあった添加剤を入れる。オイル添加剤は安いものなら1000円もしないで買えちゃうんです。だったら、たまには入れてもいいかなって。オイル添加剤をいれると、なんとなくエンジンや車の状態に興味が沸いてきます。

今回は添加剤を入れたから、エンジンの振動が小さくなったなど、自分で車のエンジンに対して気を配るようにもなりますから。そういう意味でも添加剤を入れるのはオススメというよりは「楽しいね」ということになります。