車に乗っていて、たまに見かけるのが車両火災。僕も事故が起因となる車両火災を目撃したことがあります。ですが、整備不良による車両火災も軒並み増え続けています。
何故車両火災は発生するのか?代表的なトラブルから意外な原因までを調べてみました。
まずソースはどこか?というと国土交通省のHPです。
この車両火災の事例を見て、意外な原因もあるんだなと思いました。ちょっとまとめてみます。
目次
油脂類の不良・不足による車両火災
まず一番真っ先に思い浮かべられるのがオイル類です。エンジンオイルの交換を怠って、エンジンが高速回転中に油膜切れを起こしてロック。
その勢いのままコンロッドが破損してシリンダーブロックを突き破った。そこからオイルが噴出して車両火災に至るケース。
これはいろんなメーカーが注意喚起しています。スバルやトヨタ。日産やふそうなど。エンジンオイルのメンテナンス不足によるトラブルで車両火災に陥る。代表的な例です。
エンジンオイルだけではなくて、ミッションやデフオイルでも同様のことが起こりえます。やはり高速回転する部分に潤滑油がなくなると、熱をもって破損する。もしくはそのまま火がついてしまう。
これも容易に想像がつきます。ミッション・デフのオイルも5万キロ前後で交換をしましょう。あと最低限量が入ってることをちゃんと年時点検で確認すること。
配線のショートによる車両火災
これもよく言われる配線のショートによる車両火災。配線がショートすると熱を持ちます。そのまま火がついてしまうケースです。
水没車もメインハーネスが水に浸かってしまっていると、後に配線が錆びる可能性が高いです。配線が錆びると抵抗値が大きくなり、熱を持ちます。車両火災に発展するケースもあります。
そして電装品を取り付けるとき、ちゃんと配線処理をしないとショートをしたり、接触抵抗が大きくなったりで熱を持つこともあります。
昔はヘッドライトを交換するときもちゃんとした処置をしないと配線が溶ける。などと言われていました。電気のちからも怖いです。
車両火災直結の燃料漏れ
もう言うまでもないのが燃料漏れです。車の中で一番燃えるっていうのはガソリンです。オイルじゃありません。オイルに火をつけてもなかなか火がつかなかったりします。ですが、ガソリンや即効で火がつきます。
燃料漏れって、見た目じゃなかなか難しい。漏れてるのか滲んでるのか?そもそもが燃料タンクをみてもよくわからない・・・
でもガソリン臭いという時はちゃんと点検を受けましょう。
車の燃料系統って、燃料キャップからフューエルネックという部品に繋がり、そこからホースなどを介して燃料タンクへ進みます。
燃料タンクからポンプで吸い上げられて、フューエルパイプを通ってインジェクターへ進むわけですが、いろんなところを通っています。ゴムホースだったりゴムパッキンだったり。フューエルパイプだって塩害で錆びて穴があくこともあるんです。
燃料漏れは車両火災に直結します。ちゃんとした点検を受けましょう。
社外部品の装着で車両火災?
結構びっくりしたのが、社外部品を使ったことによる車両火災です。
ヘッドライトとかライト類の部品なら、昔から言われていたことなのでなんとなく理解ができます。
しかし国交省のHPに挙げられていたのがなんとイグニッションコイル。社外のイグニッションコイルを装着して、アースの回路がおかしかったとかで火が出た・・。
これはおいおい本当ですか?というのが正直なところ。
社外部品を使うときはやはり名のしれたメーカーのものを使うことが必要ですね。
社外のHIDなど、ちょっとこのメーカーは・・・っていうのは気をつけたほうがいいですね。日本のある程度有名なものを使うことが信頼性が高いと思います。
その他の車両火災はブレーキの引きずりや、物理的に可燃性のものが巻きついてしまったなどといったものが多いです。
いずれにしても、遠出をするときなどは目視でもいいのでエンジンルームを点検するなどをしてから出発するようにしてください。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。