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遮熱板の損傷と指定工場のジレンマ

指定工場をやっていると、ユーザー車検ならこのまま持ち込んじゃうのになぁという
ジレンマにたびたび襲われたりする。指定工場という看板を掲げている以上、陸事よりも厳しい観点で車両を検査しないといけないのだ。

指定工場には陸事の監査が抜き打ちで年に2回入る。
陸事で通らなかった車検を指定工場に持っていくと間違いなく落ちる。逆に、指定工場で通らなかった車検を陸事に持ち込むとすんなり通ることはよくある話だ。

陸事の検査員というのは絶対である。陸事の検査について監査が入る機構がないからだとも言える。
そんなこんなで今日、レガシーの遮熱板が損傷していたので交換する運びとなった。ちょっとガサガサしていて、バンドで縛っておけばいけそうな感じもしたけれど、遮熱という機能を果たしているか?
と問われると、うーむ。という微妙なラインなので交換を余儀なくされてしまう。

ちなみに、ボクはユーザー車検で自分のFC3Sを陸事に持ち込んだとき、家から走る際に触媒の遮熱板を道の段差にひっかけてしまい、そんなものはずしちまえ!と外してラインに通したが通った。レガシーの遮熱板と聞いてピンと来る整備士は多いでしょう!?

フロントパイプの左右に分かれているところと合体部分の三角になっているところだ。ボクもこのレガシーの遮熱板は整備士になってから4回くらい交換したことがある。今では遮熱板セットで販売されている。

ボルト、遮熱綿、カバーなどすべてがセットだ。セット販売ってことはやっぱりよくはがれちゃうってことじゃないの!?と思った。
他のメーカーの遮熱板との違いは遮熱する綿だ。これがレガシィをはじめとする水平対抗エンジンには備え付けではなくて、ばらばらになっているので、自分でセットして遮熱板をはめていく。
他のメーカーだとこの綿がなかったりすることはよくある話だ。綿が水を含んで錆びやすくなっているということなのかもしれない。

遮熱板はセットで2万円くらいしてしまう。マフラーの遮熱板だけでこんな値段になっちゃうから、少しくらいの損傷ならなんとか通してあげたいんだけどな。
認証工場ならそのまま持ち込みますね。もうこういうところが指定工場ではジレンマとなってしまいます。

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