先週車検をやった車両がクレームで戻ってきました。
聞けば、ウインカーがおかしいということです。

右のウインカーを出すと、明らかにハイフラッシャ状態。どこかの電球が切れていると思われます。
確認したら、リヤの右ウインカー球がきれていました。

電球の色味をみると、かなり使い込まれてるのがわかります。
ただし、この車は先週車検整備を受けて、合格したばかりです。
なんでわずか一週間足らずで、このようなことが起きるのか?
これは車検業者側のいいわけみたいなものになってきますが、基本車検の時って全ての灯火類が切れてないか必ず確認します。
切れているまま検査を通したら、保安基準に適合してない状態で検査OKとしたという不正になるから。
なので、100%車検整備の受け入れと完成検査時にはウインカーが点灯していた。
この車両に限って言えば、当社からユーザーのお宅へ納車に赴いているので、その間ウインカーに異変が起きたら、納車の途中でも戻ってきます。
このことから、車検時には問題なく点灯していたということになります。
では、車検ってどこまでみるのかっていう点。明らかに不具合の箇所や保安基準に適合してない部分は整備をしないとダメですが、灯火類は球切れを起こしていない限りはそのまま継続して使います。
そのため、今回のようにタイミング悪く車検後すぐに切れるということが起こり得る。
と、こんな説明をお客さんにするわけですが、こういうのって大体クレーム扱いでお金は頂かないようにしています。
電球一つ一つ全部を取り外して点検してたら、それこそ車検基本料が膨れ上がりますので。

ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。