この前、ロードスターの車検をやってみました。その明細を自分でじーっと眺めていると
「車検代はやっぱり高いよなぁ」
と実感してしまった。
まず法定諸費用と呼ばれる部分。
・自賠責保険代金 25830円
・重量税 24600円
・印紙代 1200円
これは指定工場で行った場合の法定諸費用です。陸事で持ち込み検査をする場合、印紙代が1800円になる。
つまり、最低限ロードスターを車検に通すには51630円でOKなのが事実です。3ナンバーの車ですよ?
しかし業者に車検を依頼すると、24ヶ月の法定点検から登録の代行料などがここに加算されてきます。業者はどこで車検代金をランク付けしてるのかというと、車両重量を目安にしているところがほとんどです。
いわゆる車検整備代金は
24ヶ月法定点検料金
下廻り洗浄・塗装代金
検査機器使用料・検査代行料
追加整備工賃・部品代
これらが法定諸費用以外にかさんでくる。24ヶ月の法定点検の基本料は下廻りの錆止め塗装などと含めると3万円を超えるのはザラです。
さらに、保適から陸事へ登録書類を持ち込む代行料。
追加整備が発生したらどんどんと加算していく工賃。
追加整備の工賃を例えるとすると、ファンベルトの交換やブレーキパッドの交換。各種ゴムブーツの交換代金などが当てはまってきます。
通常の24ヶ月点検の基本料ではまかなえない部分の工賃。これは指数表に記載されているのでどこの工場に車検を依頼したとしても似たかよったかの金額になってきます。
最低ラインで車検を通しても5万円弱の車。実際、社員割引を使ったとしても8万円程度かかりました。3万円は所場代と登録などの手間賃ですね。
うーん高い。初車検など24ヶ月の法定点検は2時間もかからないで作業は終わりますから。いかにコストパフォーマンスの高い商品なのかがよくわかります。
車検整備はどうしても高いというイメージが付きまとっていますが、実際に自分で車検を受けてみると高いよなぁって納得します。
重量税などもちょっと考えて欲しいですよね。本来の目的にちゃんとした名目で使われてないのが重量税ですしね。ガソリン税などと二重課税になってるし。毎年の自動車税もやってくるし。
車検代金はもう少し安くして、必ず法定点検を受けるようにしたほうが、故障車も少なくなっていいんじゃないかな。12ヶ月点検である程度整備をしておけば当然車検の時にはやることがなくなるし。それはそれでいいことだと思うし。
途中で重大な故障になる前に車検と車検の間の点検を義務付ければ、それも回避できる。12ヶ月点検だと、いろんな税金が発生しないからロードスタークラスでも2万円あればお釣りがきますから。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。