車を自分で維持している人なら「車検」という言葉を聞いたことがあるはずです。
「車検」
という言葉のイメージとしては
・2年間に1回整備工場に 整備に出さないといけない
・お金が結構かかる
・車検が切れると車に乗れなくなる
こんな印象を持っている人がほとんどではないでしょうか?また、これから車を買う人や車を初めて買った人は、自分の車の車検時期とその車検をする方法を知らない。という人もいるでしょう。
ここでは、車の車検時期の調べ方から予約の方法などを紹介します。
まず一つ目として覚えておいて欲しいのは、車の用途によって車検の期間は違うということです。ほとんどの人は車検は2年に1回やってくるものだと思ってるのではないでしょうか?
車検期間が2年あるのは乗用車になります。小型貨物からは車検は1年と短くなります。
実は車検は2年じゃなくて1年ごとの車もあるのです。
軽自動車の車検時期について説明します。
軽自動車には大雑把に「乗用」と「貨物」があります。
こちらは軽自動車のとある車の車検証です。
この車はナンバーの頭の数字が4の貨物車です。軽トラックや軽のバンです。
用途が貨物となっています。
軽自動車の4ナンバー貨物車の車検時期は
初回車検・・・新車登録から2年後
その後・・・2年間
こちらの車はナンバーが5から始まる用途が乗用です。
軽乗用の車検時期は
初回車検・・・新車登録から3年間
その後・・2年間
と、貨物車に比べて最初の車検時期が長いのが特徴です。初回車検までは3年間の期間がありますが、一回車検を通したらその後は2年間で車検期間が継続になります。
続いて小型車・普通車の車検時期です。世間でのイメージは白いナンバーの普通車といったところですか?
こちらも用途が貨物と乗用で変わります。
小型貨物車(頭が4ナンバー)の車検時期
初回車検・・新車登録から2年間
その後・・1年間
小型乗用・普通乗用車の車検時期
初回車検・・新車登録から3年間
その後・・2年間
軽貨物より大きい小型貨物から、車検時期が変わってきます。初回車検は軽貨物と同じ2年間ありますが、それ以降は毎年車検になります。
小型乗用と普通乗用は軽の乗用と同じ。新車登録から3年間。その後は2年ごとの車検期間です。
それでは、自分の乗っている車の正確な車検期限の調べ方。
まずはフロントガラスに貼ってあるステッカーをみてください。これは軽自動車のステッカー。小さい32という数字は32年という意味。大きな1は1月です。
このステッカーで読み取れるのは平成32年1月まで車検があるということ。ただし、車検は1月の何日までと日数も細かく期限が付いています。
ステッカーの裏側を室内から見ると32年1月22日となっています。これが車検の満了日。車検の満了日から1ヶ月前より車検検査を受けることができます。
なのでこの車の場合、31年12月22日から車検ができるということになります。
ステッカーだけでなくて車検証からも読み取ることができます。
車検証の左下あたりをみてください。
有効期間の満了する日 平成32年1月22日
と記載されています。車検証からも正確な車検満了日を読み取ることができます。
小型車や普通車も同じです。
小型車・普通車も基本的に読み取り方は同じです。ステッカーの裏側をみるか、車検証の原本に書いてあります。
ほとんどの皆さんは、実際に車検を受けたことがあると思いますが、初めて車を買った人はどうしていいかわからない人もいるでしょう。
車検の予約はどうすればいいか?
まず、車検整備をしてくれるお店を選びます。その車を買った車屋さんに相談するのもよし。もし車は遠くで買ってきたというのであれば、近所の整備工場でもよし。
トヨタ車だったら、近所のトヨタディーラーでもいいでしょう。
口コミなどで、自分が車検をしたいというお店をまずは決めること。そしたら電話をするか実際にお店に行って相談しましょう。
車検の満了日が1月22日だったら、その1ヶ月前には電話をしたほうがいいです。なぜならば、もし車検期間中に代車が必要だったりする場合、自分が希望している日取りで代車を用意してもらえない場合もあるからです。
車検の満了日と車種などを車屋さんに伝えて予約をとります。
この時、初めて取引するお客さんには、必ず最初に法定費用を持ってきてくださいというお店が多いです。法定費用というのは、重量税、自賠責保険代、印紙代、代行料です。お店に費用を聞いてその金額を用意。
初めて車検を受ける時、何を用意していけばいいのか?車検で必要な物は以下になります。
・自動車検査証(車検証)
・旧自賠責保険の証書
・自動車税納税証明書
・印鑑(なんでもOK)
車検証と旧自賠責保険の証書は、大体が車の車検証ホルダーに入っています。気をつけないといけないのが自動車税納税証明書です。
特に車検証の住所と車検を受ける車屋さんが同じ市内にない場合。よくあるケースとして、地元で車を買って、県外の大学の近くで車検を受けるというパターン。
自動車税をきちんと支払っていないと、車検の登録をすることができないようになっています。整備が終わって、いざ登録をしようとしたら陸運局ではねられてしまう。こういうことがよくあります。なので、まずはその年の納税をきちんとしていること。
昨年度の納税証明書は5月30日までの車検時に提出することができます。6月1日以降に車検を受ける場合は、その年の自動車税をきちんと納付してその証明書を必ず車検証のホルダーに入れておきましょう。そうすれば大丈夫。
もし、納税証明書を無くしてしまったらどうするか?
軽自動車なら使用の本拠がある市町村の役場で再発行してもらいます。普通車は同じ県内であれば車屋さんの方で納税確認をとってもらうことができる。ただ、違う県で車検を受けるとなると、自分でやはり再発行していかないといけません。
車屋さんをやっている側から、初めてのお客さんで車検をしたいという人には必ず納税証明書を持ってきてもらいます。無くしちゃったというと、車検証の登録がどこの市町村が確認して、再発行してもらってからじゃないと引き受けることができません。
この「納税証明書」は車検の年には必ず納付したら車検証ホルダーに入れる癖をつけてください。
これまたよくあるパターンですが、期日までに納税をしないで、督促状がきてしまった場合。督促状を元に銀行で納付した。そこに銀行の収納印が押してあったとしても、それは納税証明書にはならないのです。この場合は軽自動車なら役場で再発行。普通車であれば、県の税務課に納税確認を取らないといけません。
納税証明書として使えるのは「継続検査用」といった言葉が入ってる用紙に収納印が押してあるものです。間違えやすいんですよねこれ。基本は納付時期をきちんと守ること。
それではまとめに入ります。
車検の種別での期間
種別 | 初回車検 | 2回目以降の車検 |
---|---|---|
軽 貨物(4ナンバー) | 2年間 | 2年間 |
軽 乗用(5ナンバー) | 3年間 | 2年間 |
小型貨物(4ナンバー) | 2年間 | 1年間 |
小型・普通乗用
(5・3ナンバー) |
3年間 | 2年間 |
8ナンバー車
(キャンピングカー等) |
2年間 | 2年間 |
バイク
(250cc以上) |
3年間 | 2年間 |
車検に必要な書類
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険の証書
・自動車税納税証明書(納付したら車検証ホルダーに入れる癖をつけること)
・印鑑(なんでもOK)
自分の車の車検有効期間の確認方法
車検ステッカーの裏側を見るか、車検証の有効期間の満了する日を確認する
車検の予約は車検期間の満了1ヶ月前から受けられるので、車検を受ける車屋さんに電話や来店して相談しましょう。
それではグッドラック!車検切れの車を運転すると、一発で免停になります。気をつけてください。もし、どうしても近くの車検工場がわからないという場合、ネットを使うのもありです。
こちらはグー車検というもので、自宅まで車を引き取りに来てくれるもの。昔僕もバイクの車検でこういうものを使って引き取りに来てもらったことがあります。
あと車検整備で必ず交換されるのが発煙筒。
こちらは乾電池式のものです。普通の発煙筒は有効期間がありますが、こちらは電池を交換すればずーっと使えます。普通の発煙筒と同じくらいの値段なので、最初からこれを車に載せておきましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。