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車検のブレーキ検査「制動力判定」とブレーキについて

車検の時に、いわゆるブレーキテスターによる制動力判定という項目があります。それは、軸重に対して何パーセントの制動力がでていればいいというものである。制動力は左右にばらつきがあってもいけない。
この間エルフの完成検査を受けたときに、なんと制動力判定で落ちてしまった。ブレーキテスターを見ると、やっぱり右側に比べて左側の制動力がまったく上がってこない。

とくにホイールシリンダーがもれているわけでもない。一体何故?まず第一段階はこの状態でブレーキを焼いてみる。車検時に左右の制動バランスを取るためにブレーキシューの表面を削るんですが、削りすぎると当たりがでなくて、制動力がでないことがある。

このブレーキを焼いてあげても駄目ならいよいよブレーキ内部が原因になって来ると思います。
エルフの場合は分解した状態でブレーキを踏んでみたら、片側2つついているホイールシリンダーの1つがまったく動いていなかった。もれてはいないけれど固着をしているということでした。

大体この手の故障は距離を乗らない車に多いです。普段走行されていないから同じ場所でホイールシリンダーが動かずに固まってしまう。

このホイールシリンダーの固着について、修理方法は2つ。最善を期すのであればホイールシリンダーをASSYで交換してしまうことだ。しかし予算がきつくなる。そうなると、カップキットを交換してホイールシリンダーを磨いてやる作業になります。

ただこのカップキットとOHの作業を考えると多少安いくらいなので、できればホイールシリンダーはASSYで交換したほうがいい。

制動力がでないというトラブルは、ブレーキが機能していないことが多いです。漏れではなくて固着になると、大型クラスになると判別しにくくて困りますね

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