たまにお客さんから聞かれることがあるので、再度記事として書いてみます。
スズキの軽自動車に取り付けられているスパークプラグについて。
現行のR06AやR06Dが出る前に主流だったK6Aというエンジンには、KR7AIというスパークプラグが取り付けられていました。
このKR7AIというプラグ、非常に評判の悪い物でした。
というのも、このプラグは片白金タイプのプラグです。電極の片側だけ白金を使っているため、火花の安定性はあるものの、耐久性はなかったのです。
価格が1本あたり1500円前後。
そして、昔のスズキ車に取り付けられていたプラグはDCPR7E。
こちらは普通のプラグなので、2万キロ交換です。火花はKR7AIのプラグよりは不安定。
電極が太いからですね。
ただし価格は1本700円前後でした。
つまり同じ寿命なんですけど、火花を飛ばす性能がKR7AIの方が優れているので、値段は2倍しますよと。
では、その火花の違いを体感できるのかというと、乗ってみてもわかりません。
もちろん失火しているとかそういうことであればわかりますけど。
高い割にすぐに交換時期がくる。非常に評判の悪いプラグで、詳しいお客さんはあえてDCPR7Eを使っていた人もいましたね。その方が安いですから。
どうせ2万キロで交換しないといけないのですからね。
今主流のR06Aというエンジンに使われているプラグはSILKR7F-11という品番になっています。
SILKR7F-11に関しては、ちゃんと両側が白金になっているため、KR7AIよりも長寿命になっています。
では交換時期はどの位かというと、メンテナンスノートには6万キロ交換が指定されていました。
ライバルメーカーのダイハツ車10万キロ目途に交換なので、それよりも早いタイミングですね。
KR7AIよりは3倍寿命が伸びてはいるものの、6万キロ交換です。
値段もやっぱり高くて1500円~1800円くらいが相場ですね。
ネットで買えば安いですけど。
イリジウムプラグだからと言って、10万キロOKということではないという事になります。
スズキ車に乗っている人は、他のメーカーよりも交換のタイミングが早いという事を覚えておいてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。