スズキのスペーシアに乗ってる人から、オートライトの点灯タイミングに不満があるという相談を受けました。
スペーシアに限らず、今の車って全部がオートライトになっています。
オートライトっていうのは、外の明るさを感知して自動的にライトを点灯させる仕組みです。
昔の車だと、トンネルに入ったらライトをON。トンネルを抜けたらOFF。
何度もやってるうちにトンネルから出た後にOFFするのを忘れてバッテリーを上げてしまった。
なんていうトラブルに見舞われた人もいるかと思います。日中にライトをONにすると、消し忘れることがよくあるんですよね。
今の車はそもそも全車オートライト装着が義務付けられているので、フォトダイオードを用いたセンサで自動に点灯・消灯をしています。
このオートライトの点灯タイミングに不満があるという。
オートライトの調整は可能な車がある
実は、どこにも乗っていない情報ながらすでにネットではオートライトの調整方法が書かれています。
やり方はオートライトセンサを外してネジを回す。
こちらがスペーシアのオートライトセンサです。
センサの左上部にプラスネジがあります。
これを回すことで、オートライトの設定を変更できる車があるんです。
プラスネジを時計回しに回すと、より一層暗くならないと点灯しなくなる。逆に半時計回しに回すと少し暗くなったら点灯するようになる。
こんな感じで調整ができる車があります。
仕組みはなんなのかというと、こうなってます。
3極のカプラに単三電池を3つ直列に繋げて4.5Vを与えます。
サーキットテスタをこのように繋いで、次の実験をします。
使うのはLEDでも蛍光灯でもない100V100Wの白熱灯です。
センサに白熱灯で照らして、グラフのように変化するかを点検します。
センサから100mmの位置で白熱灯を点灯させる。徐々に白熱灯を遠ざけたり、遮光したときにグラフのように変化するかがポイントです。
Aがオートライトセンサ電圧
Bがセンサ周辺遮光時
Cがセンサから白熱灯の光を遠ざけた時
Dがセンサから100mmの位置で白熱等の光を照射したとき
これはマニュアルのセンサ点検方法です。これが意味するのは、オートライトセンサには可変抵抗が組み込まれているということです。
ネジを回すことで、抵抗値を変化させてオートライトのタイミングを調整できるということなんです。
ただ、ネジを回す領域は300度くらいに止めておかないと壊れる可能性があるので、やりすぎは注意です。
全ての車がこの方法で調整できるわけではないですが、センサって意外とメーカーの垣根を超えて使われているので意外といけたりします。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。