スーパーチャージャーを搭載している車って、絶対数的にターボよりも少ないですよね。ただひと昔前にはスーパーチャージャーを搭載してる車もちらほら見かけました。
ターボをつけている車にはターボタイマーが必要ということは、よく知られていたことなんですがスーパーチャージャーにはターボタイマーが必要?ということを聞いたことはあまりありません。
その理由はなぜなのか?
まずターボタイマーをターボ車につける理由から。
ターボタイマーは何をするかというと、エンジンのキーをOFFにしてもしばらくアフターアイドルをさせるための装置です。走行後車の鍵を抜いたとしてもエンジンがかかっています。
アフターアイドルをして、タイマーでエンジンを切るわけです。これがターボタイマー。
なぜアフターアイドルをする必要があるかというと、ターボの軸っていうのは考えられないくらいの高速回転を排気ガスによってしています。
その軸部分を支えているベアリングやオイルだったりするんですが、急にエンジンを止めると相当熱を持ったターボの軸がそのまま停止する。これだと軸部分に負担がかかるので、走行後にある程度オイルを潤滑させながらターボを冷やす。
ターボを保護するためにターボタイマーをつけて、自然に冷却させているのです。ただターボタイマーの意味はわかるけど純正で装着されてこないところを見る限りは、自動車メーカー側からの意見は街乗りでは必要ないということ。
もしターボにアフターアイドルが必要なら純正でそれなりきの機能をもたせてくるはずです。自動車メーカーがそれをしないのは、アフターアイドルをコントロールするのが危険だからというのと、そこまでターボの熱は街乗りでは深刻ではないということです。
当然レーシングカーなどになるとアフターアイドルをしないとまずいというのは、わかります。
これはとても簡単で、ターボよりもコンプレッサの回転数が高くないし熱もターボよりもたないからです。
ターボチャージャーは高熱の排気ガスによってブレードを回します。対してスーパーチャージャーはエンジンのクランクシャフトからベルトを介してコンプレッサーを回すのです。
スーパーチャージャーを回すのはファンベルト。なので他のオルタネーターやらエアコンコンプレッサーなどと同じ。そこまで熱に対してシビアじゃないから必要ないということです。
まわりを見渡すと、新車でスーパーチャージャーが搭載されてる車ってもう国産じゃないんじゃないですかね?
スーパーチャージャーはエンジンから動力を得るので、機械的なロスが大きくターボに比べて燃費もロスになります。だったらターボをつけた方が効率がいいということなんでしょうね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。