ストレッチベルトとは何か?
まず自動車にはクランクシャフトから動力を得て、いろいろな補機ベルトがかけられて、エアコンコンプレッサーやらオルタネーターやらが駆動されています。
この補機ベルトは進化を遂げてきました。最初はVベルト。続いてVリブドベルト。
最近ではサーペインタインVリブドベルト。と。Vベルトは本当にV字型のベルトです。そしてVリブドベルトはギザギザのベルト。
プーリーとの表面積が稼げて鳴きに強い。
そしてサーペインタインは蛇のようなという意味合いがこめられていて、通常3本や2本使っているベルトを全て1本でまかなってしまおうという長いVリブドベルト。
そして、新しく出てきたのがストレッチベルト。
このストレッチベルトってどんなベルトじゃ?ストレッチベルトとは柔軟体操のストレッチと同じ意味合いを持って
「伸びるベルト」
ということなんだそうです。さらに詳しく書くと、テンショナーが不要なベルトということなんだそうです。
搭載されているのは新しいインプレッサやレガシィ。従来の水平対抗エンジンについていたテンショナーがついていない。ベルトはストレッチベルトになっているのです。伸びるから、張りの調整は必要ないんだそうです。
じゃあ交換はどうするんだっていうと、まずは切って外す。つまり原則再利用は不可能ということ。
そして付属されている専用の器具をクランクプーリーに固定して、クランクプーリーを正方向へまわしてベルトを伸ばしてはめるんだそうです。
このストレッチベルト。いかがなものか。見た目はVリブドベルトなんですよ。
ちなみにVリブドベルトは張りを強く与えると、補機類のベアリングをすぐに痛めてしまう。
Vベルトはある程度張りすぎても大丈夫なんですが、リブドベルトになると表面積が大きくなるので張りすぎが禁物になります。
これをメーカー側から抑止するために備えてきたのかどうなのか?
まだ他のエンジンに搭載されたということは聞いていないのですが、普及するかどうかはわかりません。
値段が5000円くらいするらしいので、サーペインタイン方式であればベルト一本の値段。
これをただ一つの補機類を回すためだけに支払う金額として妥当かどうかは、これからの市場が判断するんだと思います。
ボクは個人的に高いしストレッチベルトはうーむといった印象を受けました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。